「反論思考」の重要性

「自己への軽蔑の念から、他者への憎悪が生まれる2(https://note.com/arishimat/n/n0503449a54ed)」の記事の最後の方で私は、マーティン・セリグマンの「反論思考」について取り上げた。

今回の記事ではその反論思考について、ざっくりとまとめてみようと思う。

「反論思考」とは、自分のネガティブ・悲観的な思考・信念に対して、「反論」する「思考」だ。

以下に氏の著書から、4つの「反論思考」を上げる。

①「その思い込みの証拠は何か?」
②「別の考え方はできるか?」
③「(それが仮に事実だったとして)それに何の意味があるだろう?」
④「その考え方は有効か?」

①から④まで、以下順番に解説していこう。

①「その思い込みの証拠は何か?」

「いちばん大事なのは、自分の信念は思い込みであって、事実ではないかもしれないと気づくことだ。」と、マーティン・セリグマンは著書で書いている。

つまり、「証拠が事実として存在するのか。」「「認知の歪み」ではないのか。」と考えることが大切なのだ。

②「別の考え方はできるか?」

物事には原因がいくつかあるが、悲観的な人間は最も破滅的な考え方にとらわれやすい、といったことをマーティン・セリグマンは書いている。

ここで大切なのは、「もっと希望の持てる見方はないだろうか?」と自分に問うことだ。
1つの考え方にとらわれてはいけないのだ。

③「(それが仮に事実だったとして)それに何の意味があるだろう?」

私はこれに、「(その考え方は)無意味ではないか?」を加えたい。これは私オリジナルで作った「反論思考」だ。

それが事実であったとしても、そもそも、それについて考えることは、無意味なのかもしれないのだ。

④「その考え方は有効か?」

私はこれに、
「(その考え方は自分にとって)無益ではないか?」
「(その考え方は自分にとって)有害ではないか?」
「(その考え方は自分にとって)有毒ではないか?」
を加えたい。
これらはいずれも、私が作った「反論思考」だ。

これはつまり、「今考えることが自分にとって役立つだろうか?」という考え方、「(自分にとって)有益か否か」という考え方である。

こういった考え方をすることは、自分の人生の視点を、「非生産的なもの」から、「楽観的で有益なもの」に向けることに、大いに役立つ。

マーティン・セリグマンの「反論思考」について解説してきたが、この記事を読んでいるあなたにも、自分の内に、自分オリジナルの「反論思考」を持つことをお勧めしたい。

それは、自分自身の精神衛生を回復させるものであり、自分の人生の拠り所であり、「自家薬籠中の物」になるからだ。

この記事を読んでいるあなたの、オリジナルの「反論思考」・お気に入りの「反論思考」は何だろうか?

今回は以上。

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