自分を育てる時間が作れて、人生に納得感をもてる人を増やしたい
はじめまして。臨床心理士・公認心理師のarisanです。これまで心療内科や精神分析的心理療法のオフィスで働き、現在は大学の学生相談室でカウンセラーとして働いています。そして2〜3年後には、独立して開業したいと思っています。
このnoteでは経営知識ゼロの臨床心理士の私が開業するまでの過程や、なぜ開業しようと思ったか等、自分の考えを綴っていきたいと思います。
自分の人生に納得感をもてる人を増やしたい
私が開業したい理由は「自分の人生に納得感をもてる人を増やしたい」からです。誰にでも、思い返すと自分の人生に大きな影響をもたらした選択があると思います。
もしなんでも願いが叶うなら、私はタイムマシーンに乗って人生の要所要所で重要な選択をしようとしている自分に会いにいき、
「どうしてそれを選ぶの?」
「ねえ、心から納得してる?」
「こんな視点もあるよ」
「選んだならそれを正解にしようか。どうなれたら正解って言えそう?」
と、とことん悩みに付き合います。そうやって、じっくり自分に向き合いながら人生の一歩一歩を進めば、歩んできた道のりに愛着を感じられるし、自分に自信が持てると思うからです。
そのためには「自分のために使う時間」が必要です。でも、私たちには生活があります。お金を稼いだり、子どもを育てたり、買い物をしたり、税金を支払ったり。気がつけば自分にじっくり向かい合ってあげる時間なんて残っていないことはいくらでもあります。
だから、自分のために使う時間、自分に向かい合って自分を育てる時間を作ってあげる必要があります。
止まった針を動かして、人生を動かす
これまで私は、カウンセリングや心理療法を通して実際に変わった人を見てきました。周りからの期待に応える人生を見直して自分が納得できる等身大の道を選ぶことを選択した学生、誰もが羨むキャリアと生活に別れを告げ、今の自分にしっくりくる古民家暮らしを選んだ女性、家族から押し付けられてきた自己像を捨てて軽やかに飛躍した若者。
みんな一見、優秀で、キラキラしていて健康に見える人たちでした。でも、私のところに来た時には不眠や落ち込み、心身の不全感、もやもやした気持ちや自分への不満を抱えていました。つまり、わかりやすい問題はないけれども人生に行き詰まりを感じている、心が固まっている、人生の時間が止まっているような感覚を持っていました。
私の役目は、その人の人生の止まっている針を再び動かすことです。
その人がひととき、日常を離れ、一人になって、落ち着いて自分自身に向き合う空間を作ること。そして、カウンセラーというよりも自分自身に対して心を開く瞬間を作ること。自分の本心がわかれば行動はおのずと変わっていくものなんです。
もうお判りかもしれませんが、私はここまでカウンセリングという言葉をあまり使っていません。私はやろうとしていることにカウンセリングという言葉を使うかどうかをまだ迷っているからです。
心にアプローチする方法は、サイコセラピィ(心理療法)、カウンセリング、コーチングといろいろあり、これだけでまた記事が書けそうなくらいなのでここでは語りませんが、敢えて言うならカウンセリングとコーチングの間をやっていきたいと思います(上の図を参照してください)。
行きたいと思える安心感のある空間を作りたい
オンライン全盛期ですが、私は敢えて「あ、ここは普通のカウンセリングルームとちょっと違うな」と思ってもらえるような、リアルな空間を作りたいと思っています。
自分のためにやっと時間を作ってやってくる人が、大切に迎えられていることがわかるような場所。安全に一人になれて、自分にじっくり向かい合い、どんなささやかな気持ちの変化にも気づける場所、また行きたくなるような気持ちの良い場所を作りたい。そう、茶室のような場所を作りたいと思っています。私はそこにいる亭主、何かあったときには必ず助ける用心棒のような存在でありたいと思っています。
そんな私の開業までの道のりを一緒に見守ってくださったら嬉しいです。
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