ちょっとやってみる
何かを始めるときには勇気がいる。
たとえ、それが小さなことでも。
でも「ちょっとやってみようよ」と言える人や、言ってくれる人がいると、案外それだけで始められる。
例えば、去年の冬、味噌を仕込んでみたいなぁと思った。
1番に浮かんだのは岸紅子さん。ご自分の味噌仕込みはもちろん、ワークショップなんかもよく開催している。
早速、紅子さんをランチに誘って相談してみる。「いいね、やろうよ」とひとこと。
せっかくなので興味を持ってくれそうないろんな友人に声をかけてみた。
モデルの田中里奈ちゃん、研究室の後輩の木村くん、エブリデニムの山脇さん、ネイリストのみぃさん、タレントの長沢裕ちゃん、コピーライターのいわーなまいちゃん(大学の友達)、愉快なキャンプ場を経営する中村さん(大学の先輩)
ものすごくバラバラなメンバーで、でもなんか一緒に楽しんでくれそう!と思うみんなで、紅子さんのレクチャーをもとに味噌仕込み。
たのしい。たのしいたのしい!
こんな人たちが近くにいてくれて、わたしはとてもラッキーだなぁと思った。
例えば、今年の春、友人の山口祐加が金継ぎを始めた。やってみたい!とお願いして、ゆかとわたしの友人何名かで集まって教えてもらう。
あ、こんな風にやればいいのかと知って、実家にある器も直そうと思った。ゆかに必要な道具やおすすめの本なんかを教えてもらって、今では思いついたとき、自宅で直してみたりする。
上手じゃないけど、自分が納得できるくらいには直せるのでうれしい。
こんなことを教えてくれる人が近くにいてくれて、わたしはとてもラッキーだなぁと思った。
いろんなことに興味が湧くと、わたしはすぐ近くにいるだれかに「ねぇねぇ、最近これが気になるんだけど」と言ってみる。
もしくは、近くにいるだれかが「これやってみたいんだよねぇ」と言っていたら、やってみようよとすぐにのっかる。
そんな風に、巻き込んだり巻き込まれたりしながら、編み物や刺繍、染め、野菜の栽培などなど、いろんなことを日々試してみては、また新たなことを思いついたり、何かを考えるきっかけになったりしている。
だいたい、どんなことでも、やってみると新しい興味や疑問につながってしまう。でも、やってみたいなぁと思ったままにしていると、ずっとそこに留まることになる。
だから、本格的じゃなくてもいいから、ちいさくてもいいから、“ちょっとやってみる”って結構大事だと思うのです。
「ちょっとやってみようよ」と言える人や、言ってくれる人が集まる場があったらいいなぁと思うのです。
最初の一歩が軽やかになるように。
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