見出し画像

バリ島ウブド-プロジェクト参加の旅③-

翌朝、鳥の声とバイクの騒音で目が覚めました。

一晩おいて問題をどのように解決できるだろうか考えます。


まずは鍵問題でした。
知ってはいたけどインドネシアでは鍵を2周して施錠・開錠するのです
一部トイレ等でも、この鍵のやり方なので覚えておいたほうがいいです。
しかしそれがうまくいかないし、たとえ部屋の真ん中の鍵がかかろうともスライドしてしまえば扉があいてしまうので貴重品は手放せません。
ただしばらくして私が止まった宿のセキュリティーがある意味、強固であることを感じ貴重品は持ち歩いたけど、この不安は解消されました。
(のちに記載します)

とにかくは制作に必要な絵具を手にいれねばと朝早くに宿をでようとし、真ん中の鍵だけでもと試すもうまくいかず数分格闘。
宿のhostの多分、host長であるご主人がものすごくゆっくりな英語で鍵?と聞いてくれてやり方を教えてくれました。

初のグラブタクシーと画材屋

宿をでたあと10キロちかく色々歩いて初のグラブタクシーにて画材屋へ。
若いお兄さんのドライバーさんは本当どの方も紳士で、とくに初めてのったこの時のドライバーさんの言葉が本当に本当に嬉しかったです。あの時、チップのやり方を知っていればチップを渡すことができたのに。

正直、画材屋さんは全く入りやすさはないです。
ワルンよりも入りにくい。
ドライバーさんも心配して店の場所を確認してくれました。

それでも半年かけて調べた画材屋さんでしたので意を決して入店。

電気きえてる〜
真っ暗じゃ〜
誰もおらん〜

でもこの匂い知っている‥そう、油の匂い。

そんなわけでぐっと逃げ出してしまいそうな気持ちを堪えることができたのは、よく知っている画材がたくさん並んでいたからです。

そろーっと店内をみていると年配の女性が出てきてHello.(多分、外国人だったので英語で挨拶してくれたのだと思います)と声をかけてくれたので挨拶をし返して店内をうろうろ。
ショーケースにアクリルらしきものが並んでいて
「This…Acryl?」と聞くと微笑みながら「Yes.」と返事が。
番手を伝えてとってもらうのだと分かったので欲しい番手を伝えると女性が確認しながら出してくれます。
途中で「credit OK?」ときいたのですが、あまりよい顔はされなかったので
「Ok,Pay in cash.How much?」ときいたらドルで答えてくれたのですがドルの方が全くわからないので「Sorry,Rp please.」と伝えると電卓で売ってくれて現金で支払い。

※参考までに。日本円で約100円の場合、Rpだと10000です。つまり1万ルピア。下の2桁を消してください。Kと常時されているときは000を示します。
100kだとするとRp100000、つまり約1000円。

アクリルは高級だ、と聞いていたのですが日本の半額くらい。全然安価です。

そのあと画材屋の近くにあった地元の方御用達ぽい商店にいき大きな農業袋(土嚢袋)を購入。
これで宿の床を汚さずに塗布ができると、ここでまたグラブタクシーを呼びました。車を駐車しやすい位置がどこかオロオロしたのですが路駐天国なので、ドライバーはあまり気にしません。

制作

少し呼吸を整えて制作に入る予定だったのですが、搬入日が一転二転して翌日(21日)だ、という話がでていたので21日になっても大丈夫なように即、準備。

宿に戻りテラスで塗布をはじめます。

作品については改めて紹介させていただきます。

夕暮れになり、マジックアワータイム。
日本から持参したローラーで事前に縫い上げた支持体となる刺繍に、ひたすら心象を描きます。

というかローラーが税関を通ることにびっくり。没収も覚悟してました。


メガネをしても、ものすごく見えにくい状態ではありましたが作品が完成。

塗布した絵具を乾かすためにそのままテラスに一晩おきました。

これが私のウブド生活を一変させるきっかけとなったのです。

に続く




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?