有松 真一

有松 真一

最近の記事

大谷翔平選手の大活躍とインタビューから感じたこと

9月19日、大谷翔平選手の歴史に刻まれるような偉業に感動された方も多いと思います。 6打数6安打、10打点、3打席連続ホームラン、2盗塁そして50本塁打50盗塁という前人未到の記録をあっさりと更新。 この驚異的な活躍は、ドラマや漫画でも描かないような想像を超えた活躍だったと思います。この活躍は、わたしたちの期待をはるかに超え、強く感動しました。 また、その活躍と同じくらい心に残ったのは、大谷選手がインタビューで語った「ホームランは狙って打てるものではない」という言葉です

    • 最初から終わらせ方を考える

      小説『坂の上の雲』に描かれている日露戦争をきっかけに、物事の終わらせ方について考えてみたいと思います。 この小説は、明治の若い国家の苦悩と努力の歴史を見事に描いており、多くの人に愛されているかと思います。私の最も好きな小説の一つであり、何度も繰り返し読みました。また、戦艦三笠や愛媛の史跡には何度も訪れたことがあります。 まず、日露戦争は1904年から1905年にかけて、日本とロシア帝国の間で行われた戦争です。この戦争は、欧米列強国が清(中国)やアジア諸国を占領しようとする

      • 言葉の限界と文字の力

        昨日、監査報告会議を実施しました。その中で、言葉で伝えることの脆弱性について改めて感じる出来事がありました。今回は、そのエピソードとともに、言葉の限界について考えてみたいと思います。 ある人のエピソードですが、知人とガストでタッチパネルを使ってメニューを注文していたところ、知人がおもむろに「肉汁ごはん」と言ってきたそうです。「えっ、そんなメニューがガストにあったかな?」と驚き、聞き返しましたが、知人が指さしていたのは「65番のチゲうどん」。要するに、65番を「肉汁ごはん」と

        • 後回しにしない技術

          多くの人が抱える課題の一つに「やらなければならないことを後回しにする」という問題があると思います。私自身も、日常や仕事において先送りしたい気持ちと妥協の連続で、自己嫌悪に陥ることが多々あります。しかし、実はこれを解決するためのヒントがあるんです。   世の中にはiPhoneやAmazonのような優れた製品やサービスがたくさんありますが、これらは単に優れたアイデアを出した人たちだけが作ったものではありません。 なぜなら、どんなに素晴らしいアイデアや計画を持っていても、それを

          サイゼリヤの料理は高くてまずい!?

           先週、ようやくサイゼリヤ正垣会長の本を手に入れました。(発売当初は社員がこぞって購入していたのか?全然買えませんでした)彼は今でも「サイゼリヤの食事は高くてまずい」と言い続けています。これは一見するとネガティブな評価のように聞こえますが、実際にはサイゼリヤの創業者・正垣会長が掲げる重要な哲学を表しています。この言葉には、自己評価を常に厳しくし、改善を続けるという強い意志が込められています。私たちもこの姿勢を見習うべきであると考えています。 サイゼリヤの代表的なメニュー、ミ

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          認証不正の報道を受けて

           トヨタ自動車、ホンダ、マツダの3社が、型式指定申請制度における試験で法律に則った試験を行っていなかったと公表し、記者会見を行いました。3社すべての記者会見を視聴しましたが、記者会見の印象と報道(ニュース番組や新聞)で受ける印象には違いがあると感じました。  特に豊田会長の記者会見では、「認証制度より厳しい自社試験を実施しているにもかかわらず、認証制度上の試験も実施しなければならないが、実施しなかった」「法律の文章は曖昧な表現が多く、解釈が難しい」「複雑怪奇で矛盾に満ちたこ

          認証不正の報道を受けて

          夢を追いかける勇気を持とう ~目標設定の大切さについて

          今日は、目標設定の大切さについてお話ししたいと思います。私たちが充実した人生を送るためには、目標をしっかりと持ち、それに向けて努力することが大切だと考えています。 目標を設定することで、日々の生活や仕事において何をすべきかが明確になり、その達成に向けて一歩ずつ前進することができます。 例えば、「夏には沖縄旅行に行く」、「3ヶ月で5キロダイエットする」、「売上を前年比で20%増加させる」といった具体的な目標を持つことで、行動計画を立てやすくなり、今日や明日何をするべきかがは

          夢を追いかける勇気を持とう ~目標設定の大切さについて

          組織を強化するための責任感について

          今回は組織の強化において重要なテーマである「責任感」についてお話ししたいと思います。このコラムを通じて、我々がさらに一歩踏み出して考え、行動するきっかけになれば幸いです。 責任感とは、自分の役割や業務に対して義務を果たす意識のことです。単に仕事をこなすだけでなく、結果に対して自ら責任を負う姿勢が大切です。自分の行動や結果に対して意識を持ち、他者に依存せずに自分自身で解決策を見つけ出すことが重要です。 しかし、しばしば見受けられるのは、自分の行動を棚に上げ、権利を主張し、義

          組織を強化するための責任感について

          管理とはコントロールすることではない

          これから私が大切にしている考え方や学んだこと、皆さんと共有したいことについて不定期にこのような形でお伝えしたいと考えています。このブログを通じて、誤解や価値観のズレから生じる不信感をなくし、組織の持続的な成長を皆さんと共に築き、より良い人生を歩んでいけるようにしたいと思っています。(過去にもブログを書いてきましたので、ご参照くだされば幸いです)     管理とはコントロールすることではない 最近、ディズニーの元CEOロバート・アイガー氏の本を読みました。アイガー氏は、ピクサー

          管理とはコントロールすることではない

          人生100年シリーズ⑪ 今回は、「人生をより良いものとする究極の方法」

          人生100年シリーズ⑪ 今回は、「人生をより良いものとする究極の方法」をご紹介します。 ここに資格試験に不合格となった人が二人いたとします。 ・A君 →「このままではダメだ!」「成長したい!」「もっと勉強しよう!」 ・B君 →「自分には向いていない。」「もうやりたくない!」「やめよう」  このように起きたことは同じであっても、捉え方次第で全く違った発想となり、その人の人生は大きく変わる事と思います。「資格試験に落ちた」「トラブルが発生した」となれば、多くの人はネガティ

          人生100年シリーズ⑪ 今回は、「人生をより良いものとする究極の方法」

          戦争は理解に苦しむが、全く他人事とも思えない自分もいる

           ウクライナで現在起きている出来事が、これまで生きてきた経験からすると、余りにも非現実的すぎて、ショックを受けています。 人類は歴史的にその発展段階において住む場所や食料を求めて、多くの戦いを繰り広げてきました。その中でも中世から近現代に至る多くの戦争は「戦士や戦闘員」が一般市民の暮らす場所とは別の場所で、敵か味方かを識別する為の「戦闘服」や、「指物(さしもの)」呼ばれる「敵味方を識別する旗」を立てて行うなど、基本的には市民生活とは別の場所で行うものでした。   しかし

          戦争は理解に苦しむが、全く他人事とも思えない自分もいる

          頑張らなくても良いので、成果を出してもらいたい。

           今回は、仕事と努力の関係について考えてみたいと思います。 会議などで「頑張ります」と言うことは「よく」ありますよね。自分自身も過去、上司に「出来るのか?」と聞かれた際「頑張ります」とよく言ってきました。そんな時に「頑張らなくていいから結果を出してくれ」などと言われることもありました。  仕事とは「努力」の積み重ねであると考えがちですが、そもそも人間は「無限に頑張る」ことなど出来ないと思います。努力は大切なことですが、我慢を重ね、苦難に立ち向かう事を続けられるのか?それで

          頑張らなくても良いので、成果を出してもらいたい。

          「あなたにとって、仕事とはなんですか?」

          採用試験や面接で、「あなたにとって、仕事とはなんですか?」と聞かれたことが有る人もいるかと思います。学校の就職試験対策でも取り上げられるますので、模範的回答を覚えた記憶がある人も多いでしょう。 しかし、この質問の目的は「就職をする」という人生の大きな決断は、それなりに深く考え、覚悟を持って臨んで欲しく、そういう受け止めをしているかどうかを問うものであり、本来そうあるべきですが、残念ながら指導する学校も、それを受ける生徒も「模範解答を覚える」という程度で、その質問の目的や趣旨

          「あなたにとって、仕事とはなんですか?」

          「心というバケツ」から「ストレスという液体」が溢れるとそれが「アドレナリン」になる

          日々忙しく仕事をしていると、思い通りに事が運ばずにイライラする事がありますよね。特に「仕事上、近くにいる人」が「期待に応えてもらえない」ように感じると、強い憤り(いきどおり)を感じるようになります。    人間は「緊張、不安、恐怖、怒り」などの感情が高まると「アドレナリン」が分泌され、心拍数が上がり、自律神経が身体をコントロールできなくなります。その結果、顔が赤くなったり、手足が震えたりといった症状が発生します。  また、人や状況により、「イライラする=アドレナリンの分

          「心というバケツ」から「ストレスという液体」が溢れるとそれが「アドレナリン」になる

          イライラ感情をコントロールするために ②

          前号からの続き   ③ 意識を外す 例えば、イライラしていたとしても、もし久しぶりに着た服のポケットに1万円が入っていたら、と想像してみて下さい。今までのイライラはスッと消えるのではないでしょうか。   イライラの原因から意識を外すことでイライラした感情をそらすことが出来ます。 イヤなことがあったら、好きなことをする。好きな食べ物を買ってくるなど、意識を意図的に ずらす工夫が必要です。   またやりたくないことや他人からの押し付けを優先し過ぎると、違うところで

          イライラ感情をコントロールするために ②

          イライラ感情をコントロールするために ①

          仕事や日常の生活において「思い通りにならない」「イライラする」という事は少なくないと思います。しかしそれらに振り回されていると、それが原因で仕事や人間関係のトラブルにつながることが有ります。出来ればそのような「イライラ」は減らしていきたいものです。   ところで人は何故、他人に対して、怒ったり、イライラしたりするのでしょうか。同じ出来事でも怒る人と怒らない人がいます。 という事は、そのような感情は、自分自身の受け取り方や考え方の習慣に原因があると言えるでしょう。 では

          イライラ感情をコントロールするために ①