30代で体験した「若年性更年期」のツライ時期
更年期とは50代前後になってから、徐々に表れるものだと思っていた。
健康診断で、子宮頸がんの再検査となり婦人科を受診した時だったと思う。「え?子宮頸がんだったらどうしよう・・・」とハラハラしながら再検査を行った。
▶子宮頸がん疑い&更年期疑い
「血液検査の結果、数値が凄いコトになっています!きちんとした数値を調べるのに、月経中に検査をして下さい。」
「子宮頸がんの疑いがあるので、細胞を少しとって検査します!」
この時の頭の中は「更年期で、子宮頸がんなの?」と軽くパニック。
まだ33歳、シングルマザーで子供3人育て中。私に何かあったらどうしたら良いのだろう?と、頭の中はぐるぐるぐるぐる。
細胞診の為に、内診室で椅子に乗って開脚。
細胞を採った時の流血がとまらなくなった。
パニックになっていたので、このまま死ぬのかもと不安になった。
▶子宮頸がんでは無かったが
結果「子宮頸がんでは無かったです。良かったですね。」の言葉にホッとしたものの、更年期がすぐ治療となった。
血液検査の結果、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)が更年期の数値が大変な事になっていた。
「良く子供産めましたね、早く産んでおいてよかったね」と医師に告げられる。
「何もありませんでしたか?」の問に
自分の中では、プライベートな事からくる「自律神経の乱れ」だと思っていたものは、「更年期」に繋がったらしい。
すぐ、「カウフマン療法」で毎週ホルモン剤を注射となるが、毎週通う度に気が重くなった。
もう治らないのかな。
どうすればいいのかな?
悪化したら子供達に迷惑かけちゃうかも。
子供が成長したら、私一人になっちゃうのかな?
不安しかなかった。良くなることを期待したけど、子宮内膜をはかる度に「1㎜にもならない」「身体は閉経に向かっている」という事実だけが突き刺さる。
▶ピル服薬になる
結局、カウフマン療法を間を空けて半年程続けた結果、変わらないのでホルモン補充療法にするとの事だった。
「注射がんばったのに、なんでかなぁ。」そう思いながらも、ピルを服薬する日々が続く。
でも、気持ちは晴れないし、血液検査の結果も芳しくない。
▶ホルモン補充しすぎて「胸にシコリ」
服薬から1年半程経った頃、左胸にシコリを感じた。1センチ程のシコリだった。
今度は乳がん?!!と焦る。
マンモグラフィーで検査した結果、再検査となり、そこでも組織を採って(胸に針を刺し)細胞を培養して「良性」か「悪性」か調べた。
結果「良性」だったが、もうどうして良いのかわからなくなった。
板挟みになってしまった。
▶更年期鬱だったのかもしれない
何というか、目標が無くなってしまった。どちらかを良くしようと頑張ると、どちらかが不安になる。
にっちもさっちもいきません。
考えるのが辛くなり、色々な事が楽しくなくなっていった。焦れば焦るほど、心配すれば心配するほど、ホットフラッシュで汗が流れ、眩暈は酷くなり、夜も眠れなかった。
どんどん深みにはまった私は、大好きなセラピストの仕事から退いた。
▶若年性更年期になって得たもの
板挟み状態になってしまった私は、漢方薬屋さんを訪ねる。
丸薬と、いくつか勧められた漢方で、毎月4万~5万かかった。1回の丸薬が5粒、その他の物をあわせると、飲む事だけで疲れた。
毎月4万も5万もあったら、もっと子供と遊んだり、旅行に連れていったりできるのに…。何も楽しく無く、お金は減り苦痛。
そう思ってしまい漢方薬も辞めた。
何かをすれば、何かを期待する。期待して、結果がなければ、がっかりする。まずは、このままの「今」の私を大切にしよう。
それから、36歳で早期閉経になり、現在40歳。特段何もしていませんが、閉経になってから、ある意味吹っ切れて、気持ちのモヤモヤは晴れました。
今では、好きなセラピストにも復帰し、更年期世代のお客様のツライ更年期も、「知識」だけでなく「実体験」で理解できた事が、得た事だと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?