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本棚:『夫の墓には入りません』

結婚して15年。脳溢血で急死した夫は、まだ46歳だった。しかし…。どうして悲しくないんだろう。

大好きな垣谷美雨さんの本。姻族関係終了届と復氏届は、別の著者の作品でも出てきて、その時に知りましたが、知っている人は多くはないのかな。
途中までほとんど出番のなかった主人公の父親が、後半、大活躍なのですが、相手を非難せずに、自分がどう感じたか言うように娘にアドバイスする場面があります。これってもしやアサーティブ?アイメッセージ?と思いまして、難しく考えなくとも、これが自然とできてる人もいるんだよなぁと。
そして印象に残ったのが「つぶしてもいい人間」という言葉。私の場合は、主人公と違って、信頼に足る人間で便利に使われているわけではないですが、私が人付き合いでなんとなく感じるのは「後回しでもいい人間」っていう感じでしょうか。もしくは「気を遣わなくてもいい人」とかかなぁ。子どもの頃は、ぼーっとしてたから特に気にならなくて、中学~高校あたりでなんとなく気付くようになって、そう感じたときは嫌な感じで。でも、年を重ねるにつれて、図々しくなった分、ちょこちょこ放出するようにはなったかなぁ。人間関係って難しいですね…。


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