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説明が伝わらないのは聞く側が悪い?

このブログを音声化したものです。内容を少し広げながら、収録しております。ありのまま@9の人柄がより表れているのが、音声ブログです。よろしければ! ↓

from:ありのまま@9

久々の曇り空を眺めながら、、、

昨年、人間ドックに行った時のこと。

初めて「胃カメラ」をした。

麻酔のアイス状のゼリーをなめ、

少しづつ喉に落とし、麻痺させていく。

味は、、、美味しくはないです。

アイスというところに工夫があって、

少しづつ溶けて、喉をゆっくり流れ

喉全体を麻痺させている。

これはって、発明だよね。

すごい工夫。

危うくガリガリ噛んで

発明的な工夫を台無しにするところだった。

喉にね、麻酔がかかると

唾液が飲み込めなくなる。

喉の筋肉が思い通りに動かない。

不思議で面白い体験だった。

今回は口からカメラを入れたが、

全然楽だった。

僕は胃カメラと相性がいいらしい。

検診結果は、、、

まあまあだね 汗

数年前より遥かに良くなっているけどね。

さて、この検診で気になることがあった。

言えばこれは職業病。

腹部エコーをしているとき、何度も深呼吸をさせられた。

お腹の動きを見るためだろう。

「息を大きく吸ってください。」                      「息をゆっくり吐いてください。」                     「はい、もう一度息を大きく吸ってください。」              「息をゆっくり吐いてください。」

これの繰り返し。

十数回繰り返す。

最初の2つのセリフはまだ良いとして、

3つ目からこんな1フレーズ長くする必要ある?

僕だったら

「大きく吸って」                             「ゆっくり吐く」                             「繰り返し」                               「吸って」                               「吐いて」

これだけ。

こんな細かいことええやん

って聞こえそう。

そう、別にいい。

職業病だから、僕が気になるだけ。

でもなぜそうするのか理由があるし、説明もできる。

やってほしいことを「くっきり」させるためである。

つまり伝えたいことをはっきりわかってもらうためである。

例えば、ビッシリ書かれている黒板と

伝えたいワードだけが書かれている黒板。

伝えたいことだけが書かれている黒板が伝わりやすいのは明確。

ビッシリ書かれているものは余計なところに気が引っ張られることがある。

だからこそ明確にクリアに伝えなければならない。

そのために「余計な言葉は削る」

このことは向山洋一氏を代表とするTOSSから学んだ。上の本には、授業の腕を上げる法則が10示されている。大切なことをたくさんあげることはできる。その中から10に絞っているところがすごいと思う。10のうちの1つが「簡明の法則」。くっきり伝えること。教師でなくても伝える仕事をしている人は目から鱗だと思うよ!ありのまま@9、オススメの1冊!

TOSSとは? ↓

授業ではめちゃくちゃ意識しているけど、これが難しい。

では先ほどの検査の場面。

最初の「大きく」という情報は必要だから入れる。

2つ目の「ゆっくり」も重要だから入れる。

3つ目に「繰り返し」を入れれば、

あとは「吸って」と「吐いて」で十分。

そもそも「息を」っていらなくない?

この場面で息以外何吸う?

そば?

そばは「すする」か?

1フレーズを短くすれば、褒めることもできる。

ここでの褒めるは「できているよ」

ってメッセージ。

初めての人はこれでいいのか不安になる。

「大きく吸って。いいですよ」                       「ゆっくり吐いて。もう少しゆっくり」                   「繰り返し」                               「吸って」                                「吐いて、そうそう」

確認できる言葉を入れても、最初のものより

1フレーズが短い。

だから頭の中にすっと入ってくる。

僕は学校の先生だからずーっと

どうやったら伝わるか、

どうすれば子供たちが分かりやすいか

を修業してきた。

「最初にこの道をまっすぐいくとサンエーが見えてきて、           その曲がり角に信号機があって、それが1個ね。               ずっといくとドラックイレブンが見えてくるけど、              そこも通り過ぎて、さらに行くの、、、、」

こんな説明を聞いたら、僕は全然分からない。

相手は伝えたつもりになっているけど、

受け手は全然わかっていない。

これが家庭や学校なら

「なんで分からないの💢

って叱られることあるけど、

説明が悪いよね。

「説明すればするほど分からなくなる」

って教師の大先輩にアドバイスされたことある。

学校の授業でも先生が説明すればするほど子供たちの頭の中はぐちゃぐちゃになる。

「最初にランドセル片付けて、靴下、洗濯機に入れてよ。           そうそう、足が臭かったらさっと足洗ってね。                それが終わったら、明日の準備して。                    あ、それより先に宿題した方がいいね。                   その前にみかん食べる?、、、」

何するんだっけ?

ってなるね。

特に男の子に多いんじゃないかな。

喋りながら思いつきで話すとこうなっちゃうよね。

「ランドセル片付けて。オッケー」                    「靴下、脱いで」                             「先に宿題しよう」、、、

ってなると思うけど、

もっといいのはこんなに指示しなくてもよくなることだよね。

このことに関しては別の機会に!

PS

朝のNHKニュースのアナウンサーのフレーズが好き。

「皆様の今日が、良い1日となりますように」

うっとりする響きの綺麗な日本語。

聞きたい方は、7時59分55秒くらいにNHKをつけてみて!

「皆様の今日が、良い1日となりますように」**

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