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幻燈座の切り絵のお話し


9/13〜15に愛知県豊田市で開催された、橋の下世界音楽祭!
その中の13〜14日の夜だけの劇場「幻燈座〜妖怪絵巻〜」の幻燈(切り絵)を制作させていただきました。

私は現地で見ることができなかったのですが、広島の知人やお会いしたことのない方からも感想やお写真をたくさんいただきました。ありがとうございます!

出演者の皆さまのお写真とともに、切り絵のモチーフを振り返っていきます。

チャタさん(大道芸人)

口裂け男の演目ということで、規則正しくならんだ唇を切りました。

切り絵は赤い厚紙(マーメイド)を使っています。切り終えてから黒いスプレーで表だけ塗っています。

動画で拝見しました…! 会場の「痛い痛い」というざわめき、私もドキドキしました。
楽しげなアコーディオンから始まるのも素敵でした!

ゴトウイズミさんのMC中の、赤い照明も不気味でよかったです…!

葵マコさん(ストリッパー)


人の考えていることが分かってしまう妖怪サトリを演じる葵マコさんの切り絵は、ご本人からいただいたイメージが手や耳、目がうごめいてるような…という感じでした。

目や耳を覆い隠したいくらいなのに、手に取るように心が分かってしまう。それって苦しくて寂しいなあ…それが切り絵からも伝わったらいいなと思います。
実は左端の方に、毛むくじゃらのサトリの手が混ざっています。

寂しいアコーディオンの音と儚げな葵マコさん、最高でしたね…

MECAVさん(バーレスクダンサー)

美しすぎる雷神さま! 雷と雲、そして燃え盛る炎を切りました。

切り絵の左右に炎が半分ずつありますが、丸めると絵が繋がるんです。その方が投影したときに自然できれいなんですよ。
実は1番、切るのが大変でした…! 雷の細かい部分が千切れないように慎重に切りました。

でんでん太鼓、楽しそう〜!
おへそを差し出すしかないですね…

竹ち代毱也(舞踊)

いただいたイメージがとんでもなく難しく、案を出すまで悩みました。事前に動画もいただいたので、それを見た私の思い浮かんだものが、東京で野生化したインコでした。

写真でもかなりインパクトがあるのですが、その辺りを歩いていて40cmの緑色のインコに出会ったらびっくりしませんか?

竹ち代毱也さんの舞踊からそんな驚きと少しの恐怖、でも見ちゃう…みたいな気持ちになりました。それをある程度抽象化したのがこちらの切り絵です。

会場のお客様は何を思いましたか?
妖怪だったのか、実は唯一の人間だったのか…

タカダアキコさん(ダンサー)

葉脈や血管、レースのような…私も好きなモチーフで、切るのが楽しかったです。有機的にするかレースに寄せるかで少し悩みました…

結果、かなり有機的な…二重螺旋のイメージも含んでいます。

切り絵の中に満月みたいな横顔のシルエットが現れたのには驚きました!
私もどうなるかは全く知らなかったんです。

演目はだいだらぼっちでしたね。命を司る妖怪…
切り絵、マッチしてたんじゃないでしょうか。いかがでしょうか…

終わりに

この記事の見出しの画像は葵マコさんの切り絵のラフです。

切っている途中の写真はあまりないのですが、タカダアキコさんの切り絵は少し撮っていました。

iPadで書いてからそれを印刷し、紙に転写して切っています。

お盆は実家でずっと切っていました。
自分の作ったものが、自分の行ったことない土地でたくさんの人、出会ったことない人々に触れて、完成していくのが今回すごく面白かったです。

そして橋の下世界音楽祭! 開催期間中はSNSでたくさん写真を見ていました!! みんなこんなに楽しそうで、でも3日間だけの街で…絶対行ってみたい。来年は…!

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