千住・旧道沿いのマンション開発はもうやめて
古い建物が壊されると、まちの表情が消えていく
古い建物が壊されると、まちの表情が消えていく。最近新聞の一節で読んだ文章に深く共感した。古いものと新しいものがモザイクのように入り混じるのが「千住」の魅力だが、まちの人気上昇にともなってマンション計画が多数進行し始めた。江戸時代、宿場町だった旧日光街道沿いはしばらくは多くなかったけれど、このところ急激に増えている気がする。
古いものを壊してマンションを建てると、まちの表情が一気に失われ、新旧のバランスが「新」にかたよりはじめる。穴場な街ランキング1位に長年選ばれ続けている北千住エリアだけれど、開発が進むことで、まちの個性は失われ、まちの価値は下がってしまう。その逆説的ともいえる動きをとめことができる人はいないのか。
マンション事業者は、売れてしまえばその後、まちの価値が下がってもかまわないのだろう。悔しい。日本じゅう、どのまちも同じ表情化現象が進みつつある。
いずれも少し前の写真だけれど、千住3〜5丁目を自転車で走ったとき、大きな空き地を3つ見つけた。冒頭写真はすでに建設が始まっている千住3丁目のアトラス北千住。
開発圧力に負けないために、新旧入り混じる千住のまちの魅力を伝える活動に加わり、個人って無力だなあと思いながらも、つづけている。
とにかくもう、やめてほしい。千住のまちを大切に思うまちの住人の願いです。