11/22 宇宙服を着ている理由
僕はどこかで自由を求めているんだと思う。まるでエレン・イェーガーのように。
自由。それは例えば、静かな夜の空で雲の上に寝転ぶこと。雲が好きだ。自由の象徴のように思う。猥雑な現世から解放されたいという欲求が自分の中にある。それはある意味では希死念慮に近い観念かもしれない。しかし死にたいわけではない。「死にたい」と「消えたい」と「解放されたい」は微妙に意味合いが違う。僕は遺伝性の宿痾のせいで、人からの信用を失ったり、人に迷惑をかけたりして、その度に自分のことが嫌いになる。だから、自分自身を含めたいろんなことを忘れて過去も未来も無くなって、ただ雲になって空に浮かびたくなるんです。
僕はよく宇宙服を着たうさぎをモチーフに描く。そもそも、はじめてうさぎを絵に描いたのは2019年の11月で、なにを描くかも決めずにキャンバスに絵の具を感覚的に塗っていたら、突然ウサギのイメージが閃いた。
イメージを再現する技術こそ、その当時は追いついていなかったけれど、イメージは僕の脳に鮮明に焼き付いた。
そして、それから時折うさぎの絵を描くようになった。そして、後にうさぎに宇宙服を着せはじめるようになった。うさぎに宇宙服を着せはじめたことには、何か意図があってそうしたわけではなくて、今になって振り返るに、外界から自分の身を守りたいという欲求の現れだったのかもしれない。
宇宙服を着たうさぎが空に浮かんでいたり、雲と一体化しているのは、静かな夜の空の上に浮かぶ雲になりたいという、僕の無意識の欲求が無自覚のうちに絵に現れているのかもしれない。
でも宇宙服を着ていないノーマルのうさぎが謎の空間にいる絵も気に入っています。
以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました☺️