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夜の光と私の世界Ⅲ


私が天文部に入った日の次の日の放課後。部室に向かっていた。部室につくと中が騒がしかった。
「こんにちは、どうしたんですか?」
私が入るともう来ていた窓宮さんが嬉しそうに駆け寄ってきた。
「やばいよぉーー!あのね、今日の夜私たちだけで学校に入って天体観測していいんだってーーー!たのしみぃーーー」
夜に生徒だけ?天体観測?私が疑問に思っていると部長が付け足した。
「正確には夜の見回りをする人がいるけど屋上に入るのは私たちだけよ。あとまだ、世流ちゃんには言ってなかったけど屋上の物置のところに天文部専用の望遠鏡が置いてあるの。それを使ってみるの。だいぶ前からお願いしてたんだけどやっとOKもらえたんだよね。」
そういうことか。それよりも望遠鏡を使うことがとても楽しみだ。小さいころに望遠鏡を使うイベントに参加したことがあるけどいまいち覚えていない。
「あ、でも小毬、親には言っとけよ。」
部長に鈴山先輩が付け足す。でもきっといわなくていいだろう。父は仕事で忙しく今日はいつも通り会社に泊まると言っていた最近はいつもそうだ。母は母で私が小学生ぐらいの時から日本中のそこらを飛び回っている。
「わかりました。一応言っておきます。」
その後はいつも通りそれぞれの宇宙のことで調べたいことを調べる。下校時刻になって今日の夜の天体観測についての時間をあわせてそれぞれ帰った。

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