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京都でのほうろく灸体験

2024年4月13日に「せんねん灸」で「ほうろく灸」体験してきた。ちなみに体験は無料。事前に予約した方が無難だ。

お灸とは、もぐさを燃やし、熱でツボと呼ばれる皮膚上のポイントを刺激することにより、病気の症状や身体の不調を緩和する東洋医学の治療法である。

布団や座布団を敷いた部屋でリラックスした雰囲気の中、スタッフの指導を受けながら体験を行った。


「もぐさ」の原料となる「よもぎ」は、キク科の多年草で本州、四国、九州の山野路傍に自生している。漢方薬では「芎帰膠女湯(きゅうききょうがいとう)」という処方で有名である。

「よもぎ」の葉の裏面をよく見ると白い毛が密生している。この毛を集めた綿のようなものが「もぐさ」である。この綿毛に、「よもぎ」「もぐさ」独特の芳香となる香気成分シネオールなどの精油成分が含まれている。もぐさは、炎を上げずに燃焼し、温度があまり高くならないという特徴があるため、お灸に使われているそうだ。

今回の体験では、④粉砕作業を行なった。すり鉢に入っているよもぎをすりこぎ棒ですりつぶした。

すりつぶしていけばいくほど、葉肉、葉脈などの不純物が編み目から脱落していくため、不純物が取り除かれる。良質な「もぐさ」は、純度が高い。以下の画像のように10段階のランク分けがある。左上が最も質が高い。

「ほうろく灸」は、頭の「百会」というツボを刺激して自律神経を整えるお灸療法である。

素焼きの皿の上にもぐさを載せ、火をつける。
「あらかじめ、頭にハンカチを置いてもかまいません。火の付いたもぐさが落ちないよう前のめりにならないように、皿を両手で支えてください」と教えてもらう。

「ほうろく」の端を持ち、「百会(ひゃくえ)」というツボがある頭頂のへこんでいる部分に、皿の1番深いところを当てる。頭に乗せた後、もぐさが落ちないように注意しながら、ツボ周辺に優しく温熱刺激を与えていった。

頭頂に「ズキズキ」とたたきつけるような鈍い痛み。聞いたところ、痛みを感じる所は血流が悪いとのこと。徐々に、痛みは消え、心地よさに変わっていった。これは血流が良くなったことを意味するそうだ。

最後にもっと気軽にお灸を据える「せんねん灸」の様々な商品を試すことができた。

こうした伝統医療体験は、現代人の健康維持やストレス解消にも役立つ貴重な機会となるだろう。自然な方法で身体を労わる日本の知恵を味わえた、有意義な時間を過ごすことができた。今度は別の体験をしようと思う。

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