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【Gamma AI】の使い方と課題

最近、AIツールを使いこなしてみたいとつくづく思う。今回の目標は自動でスライドを作成することである。

さて、今回はスライド作成AIツール "Gamma AI" を試してみようと思う。


Gamma AI (ガンマエーアイ)

https://gamma.app/

Gamma AI(ガンマエーアイ)は、AIを活用してプレゼンテーションやウェブページ、ドキュメントの作成を効率化するツール。ユーザーがテーマやキーワードを入力するだけで、AIが自動的にスライドの構造やデザインを生成する。これにより、専門的なデザインスキルがなくても、ビジネスや教育用途に適したプロフェッショナルなスライドを短時間で作成できる点が特徴である。

Gamma AIとは!?スライド資料やWebページを1分で作ってくれるツールの始め方を紹介します | AIツール倶楽部

使ってみる

生成

「新規作成」を押すと、以下の画面に遷移する。スタイルがポップで可愛い。

  • テキストを貼り付ける

  • 生成

  • ファイルまたはURLのインポート

の3つが選択できる。今回はゼロベースなので、真ん中の「生成」を選択した。すると以下の画面に移る。発表かウェブページか等どういうときに用いる資料なのかを選ぶ。今回はプレゼンテーションである。

驚いたことは、まさかの日本語が2つある。である調とですます調だ。確かに毎回chatGPTと話していてもずっと敬語で返ってくるから、ここの指定は肝心だ。まさかの言語体系として分断されているとは。これは選択肢として新しい。

今回は企業の研修用資料を作りたい。題材として「LGBTQ」とした。

「概要を作成」ボタンをクリックすると、すっとアウトラインのたたきが出てきた。早い!

ガンマではクレジットシステムだ。1ページ5クレジット。400クレジットのうち、40クレジットを使って生成した。

1スライドあたりのテキスト量や画像ソースなども設定可能だ。

モデルも複数用意されている。課金すればスマートになる…。

次に現れた画面はテーマの選択である。シンプルなテーマからカラフルなものまで。左側にイメージがあるため、視覚的に選択することができる。

今回はこのテーマで行ってみようと思う。

スライド出力

数分と立たずにできてしまった。

他の企業のユースケースもあり、説得力が増す。

編集

個別にスライドの編集も可能だ。

副題の文字サイズを小さくしたい場合は、改行したあとに文字サイズを選択肢から選べばよい。

自分の名前が堂々と出てくるのも嫌なので、この行は消します。削除するのも簡単で、クリックすると以下の画像のようににゅっと選択肢が出てきました。UIも使いやすい、秀逸。

タイトルと内容が合っていない

ここで下にスクロールすると、ややタイトルと内容が合っていないスライドを発見。

✨アイコンをクリックしてAIと対話をする。

問題点を指摘する。

うーん、結局直っていない。ただ説明が少し丁寧になったぐらいだ。そこで、自分でLGBTQとは何かを検索して、検索結果を教えてあげた。

無事、スライドの内容がタイトルと一致した。ここで20クレジットを消費していた。おそらく1質問で10クレジット消費するのだろう。

画像がテーマと不一致

問題はまだある。画像のテキストがLGBBOなのだ。ほしいのはLGBTQなのに…。

ここでAIに新しい画像生成を頼んでみる。✨アイコンをクリックすると右側にまた設定バーがにゅっと出てくる。プロンプトを強化し、いざ画像生成。ばいばい10クレジット。

うーん…違う!ほしいのはこのような画像ではない!私が欲しいのは「LGBTQ」の文字なんだ!おそらく文字は苦手なんだろう。

AI画像ではなく、ウェブで画像を検索してもらうことにした。

LGBTQの文字が書いてある画像を見つけた。まあ、良しとしよう。

追加スライド生成

問題はまだ続く。LGBTQは頭文字のため、それぞれの単語を説明した。だが、そもそも「性別」や「性自認」については不明瞭だ。そこをスライド一枚を追加して説明することにした。

「性別」「性自認」「その多様性」について説明を加えたスライドが出来上がった。

自分でスライド作成

右側に小さなFloating tab barがある。そこから新しいスライドの追加や

テーブルの作成やグラフ挿入、吹き出しの挿入もFloating tab barから好きなものを選んで、ほしい位置にドラッグすれば追加可能だ。

削除したい場合は、スライド左上の3つの〇アイコンから削除を選択する。

AIに追加スライドを作ってもらう

新しいスライドをAIに作ってもらう場合はさらにクレジットを使えば作成してもらえる。今回、研修資料のまとめを作ってもらうことにした。

早速作ってもらいました。個人的にこのスライドは結論ではなく、イントロダクションだなと感じたため、再度作ってもらうことにした。

矢印2つのアイコンをクリックすると再生成してくれる。再生成に5クレジットが必要だ。

3カラムのスライドとして出力してきた。わかりやすいアイコンと見出しがつけられいて、とても見やすい。

研修は自明だからテキストを編集して「まとめ」に変更。
よし、これで完成!ガンマではPowerPointと同じようにアプリ内でプレゼンテーションが可能だ。

共有

他の人に共有したいときも、リンクを共有するだけだ。

編集権限も変更可能。

ちなみにこちらが今回作成したスライド。

https://gamma.app/docs/LGBTQ--jh1igl8bukehv7p

エクスポートもPDF, PowerPoint, PNGに対応しているため汎用性が高い。

サイトとして公開することも可能だ。

使ってみた感想

もし事前に構成が決まっていたらかなり楽になっていただろう。だが、構成を考えるのも一苦労だ。個人的にはガンマに構成も含めて作成してもらうとスライドとして出てくるから、何が必要で何が足りないのか手を動かしながら考えることができる。おそらく1時間もかからずにひとつのテーマに関する資料が完成するだろう。

スライドは要点だけを抽出して視覚化するため、発表において何が大事なポイントか、口頭で説明する点は何かを整理するのにも役立つ。多くの場合、スライドに起こす前に文字ベースで資料構成を考えるだろう。だがこのガンマがあることで、スライドと構成を同時並行で進めることができる。それは以前スライドに起こすことに時間がかかっていたからだ。しかし、そのスライドにするプロセスを短縮化することで、考える→可視化というフローが繰り返しできるようになった。

全体的にインプットからアウトプットまでの時間が短いから、一緒に作るスタンスでいれば時間はかなり短縮されるだろう。

かといって信頼はしきれない。優秀な部下ぐらい。一緒に考えて、自分で確認、修正は必要だ。

無料版:登録時にのみ400クレジット付与される
有料版:月$10 (約¥1500) で400クレジット付与される

自動生成系AIによるプレゼン資料作成 各種ツールの比較 ver. 2024年春|プチpony

良いところ:選択肢が多くて優秀な部下というイメージ。アウトラインのたたきまで作ってくれる。
改善して欲しいところ:タイトルと内容が違うときがある。チェックは必要。


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