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「アフロ民藝」、唖然
5月6日、GWの最終日に森美術館で行われている展覧会「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」を鑑賞してきた。
アフロ民藝とは何か、この疑問はずっと私に付き纏っていた。今回の展示会はこのコンセプトをいろんな作品を見ることによって理解しようと思う。
検索したところ、以下のような説明が出てきた。
「アフロ民藝」とは?
「アフロ民藝」は、シアスター・ゲイツがハイブリッドな文化の未来構想として描く、黒人の美学と日本の工芸の哲学を融合させた新たな美学のマニフェストです。ゲイツが長年にわたり築いてきた日本、中国、韓国の陶磁器の歴史との関係をたどりながら、日本の民藝運動と米国の「ブラック・イズ・ビューティフル」運動という2つの重要な運動を反映する、芸術的で知的な試みです。両運動は、ともに文化的な独自性が、近代化と欧米化という外的かつ支配的な圧力によって脅かされていた時代に、大衆への訴求、学術的な討論やプロパガンダを手段として活発になりました。
ゲイツは「アフロ民藝」について「フィクションであると同時に真理でもある」と言います。これまでの活動の集大成として、ゲイツのアートに大きな影響を与えた民藝運動を生んだ日本で本展を開催することは、文化がその国で、世界で、そして文化間で醸成されていく過程へのオマージュであり、証でもあります。
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広い空間の中にぽつんと佇む仏像みたいな作品。確かに日本芸術のような静謐さとアフリカ芸術のような素朴さや野生みを感じる。
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民藝らしい作品もあるが、一部の作品はインスタレーションのように見える。
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途中、歴史的資料のアーカイブ空間が広がっていた。ここの書籍は自由に読んでよい。
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ラウンジのような空間。53階の景色を見ながらの鑑賞。
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焼き方は日本、造形はアフリカ土器を連想させる。
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急に中国における伝説上の生物、麒麟のようなモチーフを用いた作品が現れた。
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“TOKONAMEYAKI”と直線的かつスタイリッシュなフォントで書かれた看板の下にたくさんの器が並べられている。
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展覧会最後には、まるでクラブのような空間が広がっていた。
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山のような形をしたミラーボールがぐるぐる回っている。
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正直なところ、方法論は日本、造形はアフリカという印象を受けた。黒の美しさを語っているが、あまり黒にフォーカスを当てた作品は出ていない。黒人文化を主題とするアートは多くあり、差別に対する現実を知らせるという点では社会性に富む思想だと感じるが、なぜ、日本の民藝なのか?という疑問が未だに存在する。
途中、中国らしいモチーフも出ていたよね…??と本当に日本らしさを理解しているかが不安になる。
キュレーションの点では空間を大きく使っており、テンポよく鑑賞することができた。
ややアーティストのコンセプトに対して、腑に落ちない点もあるが、このようなコンセプトと手法を採用するのかという点ではとても参考になった。
鑑賞時間は約1時間。1回見れば良いと感じる展覧会だった。