M1proのハード面での変更点を考えてみた。
・大きくなった(以前は13インチだが、今回は14.2インチ)
・少し重くなった(14インチが1.6kg)
・挿入口の増設
・キーボードが黒い
・サブディスプレイ→ボタン(以前より大きくなった。これは指紋認証のため?)
・充電器の素材が変わった
・縁が薄くなりカメラ部分にiPhoneのようなノッチデザインを採用
パッケージから取り出して最初に思ったことは、厚い。以前のmacbookの下部(キーボード部分)の厚さを測ってみると、約0.5cm、それに対し今回のm1proでは約1cmだった。約2倍になったのだ。その理由はHDMIの挿入口を設けたためだと思われる。さらに、これから考えられるのは、明確なターゲット設計である。
ターゲットの明確化
HDMIの挿入口を設けたことで厚くなり、重さも14インチが1.6kgと重くなったという変更点から、使用用途が持ち運びの便利さを重視するより、家でディスプレイを使いながら作業をするユーザーにフォーカスしたと思われる。
(個人的にはそこまで外出しないからこの変更点に対してあまり問題はない。)
ここからわかるように、今回アップルは明確なターゲットユーザーを設定して、MacBook Pro M1Pro/Maxを設計したと思われる。コロナの影響により、多くの人は在宅での作業がメインになった。特にMacbookを使うユーザーとなれば、エンジニアやデザイナーなどがメインだと考えられる。そのため、今回は在宅勤務のオフィスワーカーにフォーカスして、デザインしたと推測する。これによって、Macbook Airとの差別化を明確にした。以前まではMacbook AirとProどっちを買おうか悩みどころであった。実際CPUやGPUなどの性能面を除いて、デザインや機能面、利便性においてあまり大差がなかったのだ。
しかし、今回のMacbook M1Pro/Maxのデザイン面から見ると、その違いは明白だろう。さらに、在宅にフォーカスすることで、新規顧客の獲得も目指していると伺える。
主観的な所感
M1Proを使用して何日か経ったが、個人的にはキーボード周りが黒くなったことで、キーボード上の文字や数字の白い線が鮮明に映り、見やすくなったことが嬉しい。あと、指認証が便利すぎる。そして、キーボードがタッチしやすく、音が気持ち良い。少し低くなったのかな。音を吸収してそこまでカチカチ言わないが、音が全て吸収されるわけではなく、キーボードの上でかすかに弾けるような具合だ。あと、完璧な主観だが、開ける時少し重くなった(と思う...)。見た目の重圧感からそう思うだけなのだろうか...??
他に嬉しい点は、挿入口がいっぱいあることだ。Thunderboltだが、以前のタイプCも使えることが利便性に長ける。強いて言えば、USBまであればなおさら良かったかな。いや、だが昔と比べりゃ断然使いやすいから大満足だ。M1から良いなと感じていたのは、充電をさした瞬間、カチッと音がすることだ。これでユーザーに充電がされたと言うことを振動で教え、充電していなかったということを避けることが可能だ。
さらに、注目するのは充電器のコード部分だ。昔はプラスチックのツルツルしたコードだったが、今回からひも?のような柔軟性の高いコードになった。これによって、充電器のコードを覆うカバーが禿げて中の導線が剥き出しになる現象が少なくなると思う。(まだそこまで使っていないため確証はないが、非常に曲げに対する耐性が強いためここは期待大。)
最後に
今回は主にデザインからMacbook Proのターゲットが明確になったことを述べた。値段帯から見ても、安くはないが、そこまで高くもない。しっかり性能に見合った価格帯だと感じる。
最後に余談だが、Macbook M1Proの底面に「MacBook Pro」が彫られていた。工場でわざわざこの文字を演出するため、鋳型を作り、各工場に設置し、一段階工程を増やしたとなると、これはMacBook Proというブランドのプライドを具現化したものなのだろうか。これの真意は謎だが、私たちの胸にも文字が彫られているのと同じように深く刻まれたと思う。