地方空港
日本の空港分類:地方空港が担う重要な役割
2024年6月11日放送の「ヤング日経 10秒ビジネス用語」で取り上げられたのは「地方空港」でした。
空港にもさまざまな種類があることを知り、興味を持ちましたので、早速調べてみました。
日本の空港の分類は4種類
日本の空港は、空港法に基づき、以下の4つの主な分類に分けられています。
1. 拠点空港
主要な国際・国内線の発着拠点となる大規模な空港
管理主体は国、地方自治体、民間企業など
成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港などが該当
2. 地方管理空港
地方自治体が管理・運営する比較的小規模な空港
管理主体は地方自治体
地域の交通ネットワークを支える役割を担う
青森空港、松山空港、鹿児島空港などが該当
3. その他の空港
上記の拠点空港や地方管理空港以外の小規模な空港
管理主体は国、地方自治体、民間企業など
主に地域の航空需要に対応する役割を果たす
八丈島空港、利尻空港、隠岐空港などが該当
4. 共用空港
軍用空港と民間航空が共同で使用する空港
管理主体は国、地方自治体、民間企業など
航空自衛隊の基地と一体となった空港
入間飛行場、百里飛行場、小松空港などが該当
日本の空港は、国内外の航空需要に応えるため、様々な分類と管理体制の下で運営されているのですね。
私の地元、熊本の空港はどの種類?
私の地元である熊本の空港についても調べてみました。
熊本空港(通称:阿蘇くまもと空港)
熊本空港は、熊本県が管理・運営する地方管理空港です。
地方自治体が主体となって運営する比較的小規模な空港で、地域の交通ネットワークを支える役割を担っています。
国際線も就航しており、TSMC工場の熊本進出に伴い、台湾へのルートが充実しています。
天草空港(天草飛行場)
天草空港は、熊本県が管理・運営するその他の空港です。
地域の交通利便性向上や観光振興を目的に整備された小規模な空港で、地域の重要な交通インフラとして機能しています。
地方空港のインバウンド需要回復が理由?
では、なぜ地方空港が「ヤング日経 10秒ビジネス用語」に選ばれたのでしょうか?
私が考えるに、以下の話題が関係していると思います。
「地方空港国際線利用、コロナ前の6割強 中国便回復がカギ」
日本経済新聞によると、TSMC工場の進出の影響で熊本空港の国際線利用者は23年度に23万3000人と、19年度の11万4000人から倍増しています。
また、静岡空港の2023年度の搭乗者数も前年度比46%増加するなど、地方空港のインバウンド(訪日外国人)需要が回復傾向にあり、2023年度の国際線利用者数は、コロナ禍前の2019年度の6割強まで回復しています。
地方在住者として、「地方空港」の元気な姿が取り上げられたことは、非常にありがたく、嬉しいニュースでした。