ありまなりの美味礼賛
ありまのアフォリズム
一 美味しいものを食べれば労働も頑張れるし、逆に美味しくないものを食べるとなんのために働いているのかわからなくなってくる
二 前知識があることによって、より美味しくいただける類いの食べ物や飲み物もある
三 食べ方にその人の歴史が表れる
四 食べているものがその人を作る。その人の欲望の形を知るために、裸体の造形を見るのも食べているものを聞くのも同じこと
五 食の快楽は生きる苦しみの代償として、生きている限り与えられるもの
六 美味しいお店や美味しい食べ物を新しく知ることは生活の幸福度を各段に上げる
七 何事もやっぱり腹八分目が大事
八 酔って暴れるぐらいならさっさと寝落ちしよう
九 空腹が一番のスパイスなので、一番最初に一番好きなものを食べるのが一番幸せ
十 飲み物は、最初にあまり飲んだことがないものを飲むとちゃんとそれがどんな味なのかきちんと判断できる。舌が鈍ったあとは何を飲んでも同じなので適当に飲み慣れたものを飲むのが吉
十一 食後のデザートはデザートそれ自体よりも、「食後にデザートをいただいている」という事実が幸福度をマシマシにする
十二 焼肉は、肉が一番照り輝く瞬間を逃さず食べると一番美味しい
参考:岩波文庫 美味礼賛(上)/ブリア・サヴァラン 著 より
教授のアフォリズム