【想像から上達へ】
上手になるために「観察」が大事という話を書きましたが、
その次のステップが「想像」だと思ってます。
想像する、というイメージは
上手くいくための方法を論理的に考えることに加えて
「理想の音を出すイメージを加える」
という感じです♪
観察して
上手くいっていない原因を突き止めて
上達する練習方法を試したら
たぶんできるようになる
とは思います。
でもそれは
「できる最低ラインに到達する」
ところまでです。
ある講習会でピアニストの方が
こんな質問をしていました。
「マエストロもような深くて重くて大きな音を出したいのですが、
どうしたら良いでしょうか?」
マエストロは
「あなたは、鍵盤が沈む到達点は、どこだと考えて弾いていますか?」
と問いかけました。
ピアノの鍵盤は、だいたい鍵盤の厚み分だけ沈んだら
それ以上沈むことは構造上、無理です。
ではなぜそんな事をマエストロは聞いたのでしょうか?
空手で瓦割りをする方がいますが
その技を例に挙げて、マエストロはこうおっしゃいました。
(っていうか、マエストロ空手が趣味って驚きました…なんか手を痛めそう😅)
「瓦を割る、と思うと、腕は瓦の厚み分だけを割ろうと動くので、
そもそも割れないし痛い!
でも、地面まで腕を振り下ろす途中に瓦がある、と思って腕を動かすと
瓦は通過点なので、当然割れるし、痛みも少ない!」
のだそうです。
痛く無いかは…個人的には痛そうに思いますがwww
その先を見て振り抜く、というのは一理あるように思います。
テクニックもまた同じで
乗り越えたいテクニックだけを見ていると
結構大変な上に、上手くできない間のモチベーションを保つのも
けっこう苦労しそうですが
その先にある音を想像していると
テクニック習得以上のことが見えてきて
壁だけを見ているよりも
苦しく無く
気づけば壁の向こう側に
行けているのかな?
と思うのです。
壁を乗り越えるのは
楽ではありませんが
苦しくて大変な、ここよりも
振り抜いたその先の楽しさ…それを「想像」する事が大事かなと。
皆さんは、どう思われますか?
壁はいろいろやってきますがwww
楽しく乗り越えていきましょうね♪