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日本語をちゃんと使おう!

久しぶりの投稿です。
ずっと温めていたテーマ。
【日本語をちゃんと使おう】です。

LINEが一般化して久しいですが
スタンプだけで会話していませんかー?

スタンプも種類がたーーーくさんあるので
自分の個人的な気持ちや微妙なニュアンスも
スタンプだけで伝わりやすくなっているようです。

ですが!!
スタンプだけで自分の気持ちを伝えるのが当たり前になってくると、、。

気がかりなことがあります。

まずスタンプだけで返信する場合
最初は自分の気持ちのニュアンスに
近いものをスタンプの中から探して選んで
使っていたと思います。
スタンプの返信が楽だなーと実感すればするほど
スタンプを多用していくうちに
自分の気持ちが最初に生まれて
それに近いものをスタンプから選ぶというよりは
スタンプ表現のなかから、気持ちに近いものを選んでいくという
ようになっていくのではないかなぁ。

何が違うのかというとね

自分の心の表現が先にあって選ぶのか
スタンプの中から近いものを選ぶのか

これって洋服でたとえると
自分の体にぴったりのオーダーメイドの洋服を着るのか
既製品の中からとりあえずサイズが合うものを着るのか
の違いに似ているように思えます。

洋服を使った自己表現と
相手がいるコミュニケーションとしてのスタンプ
は根本的に全然違いますが

スタンプという既製品の中からばかり選んでいると
内側の自分しかわからない繊細な感情や感覚は
掬い取られることなくどんどん無意識層に
沈んでいってしまうのではないかな。

自分の中の無意識層をどんどん肥大化させてしまった人たちは
感情の起伏が理解できずに
対応ができなくなっているように思えます。

そうなると
自分で自分のことがわからない部分が増えていき(自覚なく)
自信を持ちにくいとか
自己肯定感が少ないなど
結果的に
本当に大切なものを
外側に求めてしまう
ようになるのではないかと思います。


名前入りも可愛いよねー

LINEスタンプの話でここまで広げてしまいましたー。(笑)

こうなったら
もう一段階広げますよ(ニヤリ)

日本語を使うということの意義について
少しお話しします。

日本語が特別すごいと言うことには
この本を読む前まではずっと懐疑的に思っていました。

角田忠信著
『日本語人の脳』

この本には
日本というよりは
日本語を使っている人たちは
他の言語を使っている人たちとは
脳の機能が明らかに違うということが
書かれています。

日本語の特徴である
母音のみ
もしくは
母音+子音の組み合わせでできている日本語は
他の言語に比べて
母音の多様が著しく多いです。

そのおかげで
日本語を9歳まで母国語として育った人間のみ
母音を言語として処理するように
音を聞いた瞬間に左脳に送られます。

そんなの当たり前って思われるかもしれませんが
他の言語の人たちは
主に子音が協調される言語なので
母音のみを聞いた時に
雑音として右脳に送られるんです。

ここでさっと右脳と左脳の処理する分野をお話しをすると
右脳は主に芸術、感覚、直感
左脳は主に言語、計算、時間
などになります。
なので母音を言語として扱うか扱わないかが
大きな違いとなります。

母音を言語と扱うことが
何がそんなに違うのかという理由は

自然界の音は全て母音となる

からです。

例えば
ピューピューと風が吹く
ザーザーと雨が降る
など
擬音語が多いのもその理由だと思うのですが
自然の音は最後には母音になります。
ピューはう
ざーはあ
というような感じです。

母音を言語を司る左脳で処理するということは
自然音を言語として認識できるってことなんです。

ここに虫の声を雑音と感じることなく
趣を感じる感性が生まれます。

ゆるキャラ作成が日本人が得意なのも
なんでも擬人化できるからじゃないかなー。

もちろん全てに神さまが宿るとか
魂があるという考え方も
こういう言語を使っていたから
生まれた思想だと思います。

それともう一つ
日本語の文法についてです。
これも他の言語にはない特異なものがあるそうです。

金谷武洋著
『日本語が世界を平和にするこれだけの理由』

筆者は
カナダに40年以上暮らして25年間も
モントリオールの大学で日本語を教えていて
その間生徒さんからの質問を受けて
答えを考えているうちに
他の言語にはない日本語独特の文法があると気づきました。

詳しい内容は本を読んでください。

ただ

日本語には
『人を優しくする力』があるらしく

実際に日本語を学んでいくと
穏やかになるという人が多いのだそうです。

日本語文の成り立ちが
話者の感じ方や意識に
なんらかの変化をもたらすのではないかなと
思います。

なので
この本には
日本語を話す人が増えれば平和になるのではないかと
まとめられています。

先にご紹介した本とこの本を読んで
ちゃんと日本語を使いたい
と思ったし
使ってもらうように働きかけをしたいと
思いました。

今読み進めている鈴木大拙氏の禅についての内容も
日本に生まれた独特の仏教形態としての禅が
どのように日本文化を作ってきたかというのが
書かれていて
改めて
日本に住んで
日本語を使っていることの意義を
確認している感じがしています。

長くなりましたが
ワタシが
LINEのスタンプはなるべくやめて
日本語をちゃんと使いましょうね!
と言いたい理由を述べさせていただきました。

ご意見などありましたら
聞かせてほしなぁと思います。

本の紹介ついでに
ワタシの本も紹介しちゃおっと(笑)

言葉についてのワタシの過去記事です。


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