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夫婦のあり方#02| 調停3年。それでも離婚したい妻と、証がほしい夫。

このご夫婦の調停は長かった。

原因は子育て。大きく言えば価値観の違いと分類できるだろう。
子どもが2人。妻は正社員、夫は非正規社員。住宅ローンは妻名義だった。
離婚には双方合意しているものの、結論がでない理由は、

夫の主張・・・何か結婚していた証がほしい

まずは子の親権について話し合った。夫は子1人の親権を要望したが、これまでの子育てに非協力的だった点などから認められなかった。妻もそれは認めたくない。

子の親権がもらえない代わりに、子の姓を変えない事を次の条件として話し合いが続き、その条件を妻は呑んだ。

それでも証としては足りない夫が次に条件としたのは「住宅」
住宅の名義を自分にしてこのまま住み続けたいと要望した。

住宅ローン可否審査などで月日を要しながらも条件は取り下げられず、
離婚したいため条件を受け入れる事を妻が選び、離婚が成立した。

今も、夫は1人で家族のいない家に住み続けている。
妻は子とともに近くの賃貸マンションに住んでいる。

これも夫婦の形。
もはや原因を解消する事に焦点が当たらず、
条件を受け入れさせる事が勝利かのような話し合いとなった。

夫婦間で勝った負けたの勝負ごと。些細なことは日常でもある。
どちらが先に言い出すか。どちらが先に謝るか。
夫婦は敵?味方?ライバル?仲間?
夫婦だから難しくなる時がある。

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