アサーションが創るあらたな人間関係
アサーションとは自分の言いたいことを伝えつつも、相手への反応にも配慮した話し方です。これに対して、アサーションをつかわないコミュニケーションが2種類あります。
1つが、ノンアサーティブ―相手の反応を気にしすぎて自分の言いたいことが言えない、もう1つが アグレッシブ―自分の言いたいことを相手への配慮なしにどんどん伝えるです。
完全にノンアサーティブの人、アグレッシブの人がいるというわけではありませんが、どちらかの傾向が強いとお感じになる方もいらっしゃると思います。
いままで言わなかった人が、意見を言う。一方で、いままで自分のことしか言わなかった人が、他人に対して気を遣った言葉を発するようになる。
アサーションすることは単に言葉の使い方、伝え方を変えるということにとどまらないのです。それまでの関係をガラリと変えてしまうのです。
もちろん、話し方を変えるというのは勇気のいることです。しかし、その勇気の先には関係の改善があります。
特にノンアサーティブの傾向の強い人が、それまで何も言わなかったのに、突然意見を言うようになることは相手は驚きます。
以前も書きましたが、言葉にしないと伝わらないことは多々あるのです。そのことが伝わることで、お互いに理解が深まり、新たな関係が築かれるのです。
アサーションしたからすべての関係が改善するというわけではありません。時には、そのことでしばらく距離を置く必要があるということも出てきます。
しかし、それまで黙っていた自分が、勇気をもって言葉にして伝えたわけです。その時点で、自分が成長し、新たなステージに立っているということを認めてください。
アサーションをすることは他人との関係はもちろん、自分との関係も良くしていくことにつながるのです。
コミュニケーションの仕方が変われば人間関係が変わります。人間関係が変われば、人生が変わっていきます。