23.民事不介入につきどうすることもできません。
子どもたちがいなくなってしまった喪失感と、先の見えない不安に駆られながらも、私はちゃんとした手続きを踏めばすぐに子どもたちは帰ってくるだろう!とそう思っていました。連れ去りの現場に立ち会ってくれた警察からは「まさか帰って来ないなんて思わなかった。」「民事不介入って聞いたことありますよね?」「どうすることもできないのであとは民事でやってくれ。」と言われ、ちょっと面倒なことになってしまったのかなぁとは思ったけど、この時はまさか自分がここまで大変な状況にいるということに、まだ気が付いていませんでした。
警察に見放され、自分で弁護士さんを探して民事手続きをしなければならないことが分かり、弁護士さんを探しに行くことにしました。
私は、専門学校時代にクリーニング屋でアルバイトをしていたのですが、その時の先輩が弁護士になっていたということをふと思い出しました。その時はまだ結婚もしていなかったし、彼氏すらできたことがなかったのですが、冗談で「私が離婚するときは先輩に依頼しますねっ♪」と言ったことがあったのでした。かなり久しぶりに電話をすると、しばらく懐かしい思い出話に花を咲かせました。先輩が「そういえばどうしたの?」と話を変えてくれたので「私、本当に今度離婚するかもしれなくて。。。」とちょっとおちゃらけて言いました。「相談に乗るよ!一度事務所においで。」と快く事務所の場所を教えてくれました。先輩の懐かしい声に安心したのもあるし、ついに助けてもらえる日が来るなんて!と、弁護士の先輩を持っていてよかったなぁ。頼りになるなぁ。と頼もしく思え、ちょっと嬉しくなりました。
このあとどん底に突き落とされることなんて夢にも思わずに・・・
次の話
↓