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31.スーパーサイヤ人になれた。

 それから、前回の記事に書いたことの他、もうひとつ言われたのは、裁判所に提出する法律に関する難しい書類は全部弁護士さんが書いてくれるけれど、陳述書という証拠の一種として提出する書類は「強い想いを裁判官に伝えるためにしっかりと自分の言葉で書くように。」ということでした。

 私は専門学校に通っていたので、卒論を書く!というようなこともなかったし、長い文章を書くのはたぶん小学校の卒業文集以来でした。おそらく卒業文集の作文以上の長い文章を書いた経験がありませんでした。なのに、書き始めてみると驚くほどスラスラと書けるのです。火事場の馬鹿力というやつでしょうか?「子育て」という日常をいきなり奪われぽっかり空いてしまった空白部分を埋めるために「書く」という行為が役にたったのか書けば書くほど、どんどん強くなっていくような気がしてきました。

 陳述書はまず私が書いて、相手に送り、それを読んだ相手がまた陳述書を書いてきて、反証したり、新しく想いを綴ったり、ということを、何度も何度も繰り返しました。結果、人生で一番たくさん文字を入力したのではないかと思うほど膨大な文章が生まれました。陳述書だけでは足りなくなり、渡せるかどうかも分からない子ども達への手紙や、日記も書きまくりました。文字を書きまくったおかげで、スーパーサイヤ人くらい強くなったような気分になれました!


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