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[読書記録]行かずに死ねるか!

石田ゆうすけさんの「行かずに死ねるか!世界9万5000km自転車ひとり旅」を読んだ感想です!
旅スキの人は刺さること間違いなしの一冊でした

きっかけ

実は手に取ったのは2回目のこの本。おすすめされて読んでみました。
一回目は大学生になりたての頃!当時お付き合いしていた人が自転車にはまっていて、手に取ったのですが数年間読まなかったため、売ってしまっていました。
その本をもう一度読むきっかけをくれたのは、夜のお店で知り合った人です。よく本を読むとのことで、おすすめを尋ねると、アンケートが送られてきました!笑
衝撃を受けれるような本が読みたいと返事をした際に、この本をおすすめされました。この本には縁があったんだなと思いつつ、「今」読むべきというタイミングで本とは出会うなと思います😊

忘れられない言葉たち


自分にとって最高の宝。記憶に刻みつけられ、一生の思い出に残るような宝を、世界じゅうを巡って探してみたいのだ

26ページ

旅行の醍醐味ってこれですよね!私はどちらかというと自然豊かなところが好きで。
雄大な景色を見て、地球の大きさを感じたいんですよね

NEXT SERVICE 120 MILE
こんな標識でも、恋しくたまらないのだ

32ページ

120マイル、約200キロ…!!120マイルの間、人工的な建物が何にも無いの、どのような気持ちになるんでしょうね。
すごく大変な状況に置かれているにも関わらず、”恋しい”という言葉が浮かぶんだなとびっくりしつつ、すごく好きな表現です。

ぼくは空を見上げながら、ぼくをこの旅に導いてくれた光と、そして老カヌーイストに、ただただ感謝していた。

47ページ

オーロラを見ながらの一言。この本を読んでいて私にぴったりだなと思った理由のもう一つが、旅の始まりがアラスカということ。
星野道夫さんが好きで、アラスカはずっと憧れている旅先!
アラスカへの移住を調べたことがあるくらい。オーロラももちろん見たいですが、満天の星空が気になっていて。
いつか必ず旅します。

いまや世界じゅうでテレビカメラの入っていないところはないだろう。(中略)しかしそれでも、世界は未知のものにあふれている。たとえそこが旅人の手垢にまみれた観光地だったとしても、あるいはテレビで何度も放映されたところだったとしても、だ。
自分が未経験ならば、そこは紛れもなく“フロンティア”である。

69ページ

テレビ、youtubeで見れるじゃんとか、有名すぎてちょっと避けたくなることもありますが、有名なのはそれだけの魅力があるからであるし、生で見るからこその感動もあるなと思い、すごく共感しました!

環境によって人の顔つきがここまで変わるというのも、なんとなく不気味な感じがする

84ページ

危険な地域から、安全な地域へ移動した際の言葉。やっぱり顔つきに全て表れるということですよね。
人相が良くなるように、にこにこな毎日を送ろうと思います😊

そうだ、生きているのだ、これからなんでもできるではないか
(中略)
どうせ生きてるんやったら、とことんやったろうやないか

110ページ

生きていることに絶望を覚えることもあり、死にたくはないけれど生きていたくないという感情になることもありますが、その感情とは真逆の言葉。
生きているだけで、可能性は無限大ってことを忘れないようにしなくちゃですね

静寂のなかで生まれた心の交流は、ぼくだけが一方的に感じていたのではなかった

133ページ

著者のゆうすけさんは、この旅の中でいろんな方と出会います。2003年に出版された本なので、スマホがあるわけではなく。
日本人とも現地の人ともコミュニケーションを取ります。
スマホがある時代の旅の欠点は、なんでも調べることができるという点ですよね。人に分からないことを尋ねることで、コミュニケーションのきっかけができるのに、自分で答えに辿り着けてしまう。

「行かずに死ねるか」は人との関わりを書いた本といっても過言ではないくらい、いろんな方が出てきて。そのような旅をしたいってずっと思っているからこそ、この本は私の琴線に触れたんだろうなと思います。

きれいな景色を見ながら音楽を聴いていると、涙が出るんよ。ああ、生きててよかったなぁ、って。

174ページ

すごく分かる!!共感の嵐。もちろん景色だけでも幸せな気持ちになるんですけど、音楽があることで相乗効果なんですよね。
私は同じ音楽を飽きるまで聞き続けるという習慣があるので、この旅先でよく聞いた音楽という、テーマ曲が生まれがちです(笑)

すべてに敬意を払おうと思ってるんです

216ページ

すべてに敬意を払おうと思ってるんです。なかなか出てくる言葉ではないですよね。これはゆうすけさんではなく、他の方の言葉なのですが、どのような人生を歩んできて、この言葉が出てくるんだろうって、話を聞きたくなっちゃいました。

イスラム教徒の、とくに田舎の人々は、ときどきこっちがドキッとするくらい、いい顔で笑う。慈愛に満ちたような、

264ページ

イスラム教徒としてすごく嬉しい言葉。友達と私の故郷を旅した時、みんな幸せそうだよね。この違いなんなんだろうねって話してました。
宗教という拠り所があることが良いのかなと考えていたのですが。

感想

悲しくなってしまうところもありますが、読みながらずっと心が震える本で。旅に出たくなります。人と関わりたくなります。知らない景色に飛び込みたくなります。
続きが読みたくてしょうがくなく、私は一気読みしてしまいました。
本を置くのがもったいない、携帯をさわるのがもったいない、って。
読み始めたら止まらないので、まずは最初の数ページを読んでください(笑)


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