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[リケ女の読書記録]生成AIと脳

池谷裕二さんの「生成AIと脳 この二つのコラボで人生が変わる」
家電量販店でもAI機能搭載とか、ChatGPTとか、iPhoneもApple Intelligenceが搭載されるなど、日々の中でAIを聞く機会は圧倒的に増えましたよね。

理系の大学院生をしていると、ChatGPTに分析するためのプログラムコードを考えてもらったり、英語での発表資料の作成をしてもらうなどで、お世話になっています。

今これを読んでいるあなたははどうなのでしょう?AIに興味がある方かもしれませんね。

この本は特にAI初心者さんにおすすめです。


読んだ感想

本書の目次に沿って、感想を書いていきますね!気になる章のみ読むのもおすすめです。

・生成AIとは何か

生成AIの進歩に関わる研究について解説しています。興味のない方は読み飛ばしてOK!

・人生を変える生成AIを使いこなすスキル

生成AIにまだ慣れ親しんでない方はぜひ読んでください!使ってみようかなと思える事例が必ずあります!
私もこの章がきっかけで、いくつかのnote記事をchatGPTに添削してもらい、書き直してみました!
読み比べてみてください(笑)

荷物編→添削少なめ
出発編→添削多め
どちらも元の文章は自分で書きました。

①→添削なし
②→添削あり


・私よりも私のことを知る存在

使いこなすスキルよりも応用したAIとの向き合い方について書かれています。たまにAIに触れることはあるけれど、他の使い方もしてみたいなという方は必ず!
私もさまざまな場面でChatGPTを使ってきたので、性格分析してみてと伝えると的確な内容を伝えてくれます。


ChatGPTによる私の性格分析

・生成AIが抱える10の問題

AIを使う際に気をつけなければならない点について触れられています。苦手意識がある方、AIって本当に大丈夫なの?と懐疑的になってしまう方はここから読むのもおもしろいかもしれません。

・新しい道具がもたらす新しい脳の使い方

AIはあくまでも道具。この新しい道具をどう使いこなすかは、あなた次第。AI時代の生き方に不安を覚える方はここから!

・生成AIは未来を導く神なのか

前章と少し被りますが、AIは道具ということを忘れないでくださいね。
頼もしい味方であり、人間が使いこなす側です。

生成AIが出てきた流れ

多くの物が別の技術に飛びついたなかで、ニューラルネットの可能性を信じ、研究し続けてくれた一部の研究者たちがいたおかげで、現在の生成AIの進歩に繋がっている。(中略)研究者のダイバーシティの重要性を感じざるを得ません

27ページ

AI研究の中で、どのように技術が進歩してきたのかについて流れにおいて。特に重要視したいのは、研究者のダイバーシティのこと。研究者の卵として、忘れないようにしたい事柄です。
流行りの研究分野はどうしても研究費を得やすいなど惹かれる気持ちもありますが、全ての研究が目的を持って行われているので、意味がないことはないんですよね。

ChatGPTがどうして有名になったのか

「一般に公開した」となると、まったく意味合いが変わってきます。(中略)一般の人でも気軽に使えるようになったことは大きな変化を生みました。

41ページ

一般公開の計り知れない価値について学びました。私の生活にもChatGPTは溶け込んでいます。それがどのくらい大きな影響力を持つのかということを認識させられます。

AIを使いこなす

教員目線でのAI

生成AIを使いこなせない学生を自分の研究室から送り出すわけにはいかない」と考えています

67ページ

どのくらいの先生が、こう考えているのでしょうか?課題で生成AIの使用をどうするのかというのは、ChatGPTが一般公開されてすぐに、大きく話題となりました。

AIが進化すれば、もう教授はいらないのでしょうか。(中略)
教授が学生のサポートをしなくてはなりません。そして学生の学力向上や成果物に対して責任をとる

197ページ

AIの普及によりほとんどの仕事はなくなる、話題になりましたよね。実際は仕事内容は大きく変わるだろう、という結論でした。
この本を読みながら、AI時代の仕事について読んでみようと気になっていたのですが答えを出してくれました。これからの仕事の選び方は、従来とは必要とされる能力が違うことに注意しなければならないですね

研究者の世界では、予算を確保したり、自分の論文を上手に通したりするためには、人間関係でどのようなコネクションを作り、どのように立ち回るかといった政治家的な役割が求められます。

230ページ

大学の先生に、「研究者として生きていく自信がありません。」と相談した時によく言われる言葉がこの本でも出てきました。この世界で大事なのは研究の能力だと思っていましたが、ある程度の知的好奇心があれば、あとは人間関係の構築なんだなということを再認識しました。

学生のAIとの向き合い方

生成AIを利用すれば、日本語で書いた論文を英訳させたり、英語の文法を校閲させたりすることができ、結果として、文法的にほぼ完璧な文章が生成されます

190ページ

先行研究を調べるためや、実験方法を確立するため、データを比較するためなど、英語の論文に向き合うことからは逃れられないですよね。私が大学一年生の時はGoogle翻訳しかなく、英訳する際に使わないでと言われていました。いかに使いこなすかです。

AIか生身の人間か

「ChatGPTと人間の意思どちらが優れているか」という検証が行われました。(中略)会話の質も共感力もChatGPTが人間の医師を上回っていたのです。

140ページ

これ驚きの内容ではないですか??人間ならでは思われていた、共感力においてもAIが勝るなんて!

新たな道具が登場することで、人間が苦手なことから開放されて、より人間らしい脳の使い方に変化していく。

212ページ

AIがある生活に適応すれば、頼もしい味方です。臼井さんというAIインフルエンサーさんがいらっしゃるのですが、苦手なことはAIに任せて、自分の時間を確保しようとよく言います。

おわりに

AIの向き合い方をさまざまな事例を用いながら、解説してくれる本でした。ぜひ手にとってみてください!

AIについてのエピソードや読み比べの感想、楽しみにしています!


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