Arigator - 世界標準のライフスキル学習 概要

最終更新: 2024年4月1日



理念 (抜粋)

ライフスキルとは

ライフスキルは、いまの社会をよりよく、より人間らしく生きるために必要な、基本的な技術や知識です。
これは 学問や職業技能といった 専門的な知識や技術ではなく、たとえば
・想像、教養、自己/他者に対する理解と寛容の精神
・認識、コミュニケーション
・管理能力、公共の精神、行動
などの、それぞれが自分の幸せを追求、実現し、共生社会を形成するために
全ての個人にとって学習する価値があり、
後天的に身につけられるスキルを指します。


Arigator はライフスキルの最高の学習ツールを提供します

私たちは「ライフスキル」を獲得するための基礎的な知識内容(原理)やコツ(方法)を整備・体系化し、簡単にトレーニング学習できるようにすることで、学習者がより効率的にライフスキルを身につけられるように設計しました。
Arigator はライフスキル学習のトップランナーとして、世界標準のライフスキル学習ツールを開発し、世界中の人々に学習機会を公正かつオープンに提供し続けます。


Arigator は、社会を生き抜くために必要な「ライフスキル」を身につけるための、最高の学習ツールです。



目次 - 学習内容


Ⅰ 理解


自己の感性や思考に基づく 経験・知識理解。
1, 2で「インプット」、3, 4で「アウトプット」を養う。
自分の心の中で完結する。

他者(世界)と自己の存在を理解・受容(尊重)し、愛し返すこと。
基本的な認知機能を高めた上で、
自分の理解可能な世界の視野を広げ、
自分独自の自由な価値観を形成し(リベラルアーツ)、
自分が生きることに自分なりの価値を見出し、人生を楽しめること。
人を人たらしめる精神の素質。
自分の頭でよく考える

1 感覚・感情

・人間がもつ基本的な知的能力(精神能力: EQ)の自己認知と発達を目的とする。
感覚や感情は、個人の価値観の基礎となる。自分の感覚や感情を適切に認識し、コントロールするスキルを習得する。

1-1 感覚
a) 外部感覚
 1. 特殊感覚 〈視覚/聴覚/嗅覚/味覚/平衡覚〉
 2. 皮膚感覚 〈触覚/圧覚/温冷覚/表在痛覚〉
b) 内部感覚
 1. 深部感覚 〈振動覚/関節覚/深部痛覚〉
 2. 内臓感覚 〈内臓感覚/内臓痛覚〉
c) 感覚の機能

1-2 感情
a) 感情
 1. 感情軸 〈感情価/覚醒度〉
 2. 基本感情 〈喜び/信頼/期待/驚き/恐れ/悲しみ/怒り/嫌悪〉
b) 欲求
 1. マズローの仮説
c) 感情の機能
 1. 状況に合わせた感情
 2. 感情と身体の関係


2 注意・記憶

・人間がもつ基本的な知的能力(思考能力: IQ)の自己認知と発達を目的とする。

2-1 注意
a) 注意
 1. 選択的注意
 2. 配分的注意
 3. 持続的注意
 4. 注意の転換

2-2 記憶
a) 陳述記憶
 1. 意味記憶
 2. エピソード記憶
b) 非陳述記憶
 1. 方法記憶


3 発想・想像

・ここまでで学んだ知的能力を活用して、何をどう考えればよいかという、自分で深く考える基礎となる思考法や原理原則を理解し、実践練習する。
多面的、多角的な視点から、物事や人物について様々な可能性を想像する
・柔軟な発想で問題・課題を発見し、それらを解決する新しいアイデアや納得解を発見する。

3-1 発想
a) 発想
 1. 自由な想像・発想 〈異次元の発見や発明/創造的な推論〉
 2. 発想のための意識
b) 連想
 1. 連想
 2. 観念連合 〈直観的な発想〉

3-2 想像・考察
a) 客観的思考
 1. 想像 〈客観的理解〉
b) 多面的思考
 1. 問題発見 〈課題発見〉
 2. 洞察 〈様々な視点からの推論〉
c) 多角的思考
 1. 推察〈様々な人の気持ちの推察〉


4 〈理解〉 の実践

・個人の価値観を形成し、より良く生きるための基盤となる、他者や世界に対する実践的な知識・経験に対する興味を養う。自己認知を高め、自己肯定感を向上させることを目的とする。
理解と許容
主に知識を得ることによる人格(=人柄や品位)の形成を目的とした
生涯学習、教養、文化(、専門教育)への橋渡しを行う。

4-1 世界理解
a) 思想・芸術
b) 国際・地域
 1. 多文化理解
c) 社会・制度
 1. 職業理解
d) 人間・環境
e) 物質・生命
f) 数理・情報

4-2 自己理解



Ⅱ コミュニケーション


他者(世界)の「認識(思考)」と「コミュニケーション」の形式に関する、基礎的な知識と技術。
文化的に規定された枠組みを通して
適切に物事を認識し(意見をもつ)、
他者との関わりで 想像した内容や意図を共有する(伝える)
どの程度まで教えるべきか。FACTに基づいた、最低限の内容にすること。
過去の記憶や経験や想像で、相手の話を勝手に解釈しない。

1 言語

言語知識の基礎
さまざまな概念と体系を理解する。
自分で言葉を紡ぎ、世に創り出す(発明)
コミュニケーション (/表現、伝播、記録) のツールとして言語や論理の知識を学ぶ。
一部の知識は自分の中での思考にも有用となることがある。

1-1 言語知識
a) 文字
b) 語彙
c) 文法
d) 言語表現の技術
 1. 物語・脚本
 2. 話法


2 数理・論理

正確な認識 (思考と推論) のための論理知識を身につけます。

2-1 数理知識
a) 計算と測量
 1. 数と計算
 2. 測量
b) 数理表現の技術
 1. データと図表
 2. 確率と統計

2-2 論理知識
a) 論理知識と方法論
 1. 演繹的推論
 2. 論理の一貫性
 3. 帰納法、類推 (応用)
 4. 仮説推論、因果に基づく帰納法
b) 論理の誤謬
 1. 形式的誤謬
 2. 認知バイアス 〈非形式的誤謬〉
c) 論理表現の技術


3 身体・メディア

・多様な表現方法と基本的な技術を学び、自在に使いこなせるようになる。
(言語以外の) コミュニケーション (/表現、伝播、記録) のツールを学ぶ。

3-1 身体表現
a) 発声
b) 表情
c) 姿勢・態度・ジェスチャー
d) 容姿

3-2 メディア表現
a) 音楽・音声
b) 画像・動画
c) 彫刻・工芸


4 〈コミュニケーション〉 の実践

・様々な表現方法の基礎知識を学習し、思考・表現の幅を広げる。
・個人のアイデアや感じたことなどを受け手に理解、納得してもらうため 豊かな表現手法を習得する。

4-1 コミュニケーション
a) 表現リテラシー
 1. 伝える側の責任
 2. 受け取り側
b) 表現の技術
 1. 適切な表現手法の選択
 2. 表現技術
c) 対人コミュニケーションの技術
 1. 人間関係の種類
 2. トーク力、プレゼン力
 3. 対話
 4. 説得、交渉 〈納得してもらう〉



Ⅲ 行動


個人と社会との関係。
社会を形成する一員としての行動を理解する。
個人の自由な行動にともなう責任を理解する。
自分が社会の中で相互に助けあいながら生きており、自分の行動・判断が他者や社会に対して影響を及ぼすことを自覚する。
動くこと。

1 共生と社会規範

・社会の調和と共生に向けて、個人が守るべき 世界普遍的な道徳律を理解する
・個人が 他者や社会との相互関係の中に生きていることを理解する
・全ての生きる個人に価値があり、存在が尊重されることを理解する
・自己のあらゆる判断・行動にともない取るべき責任を理解する
・全ての個人が持ち、互いに不可侵な 人権に関する知識を理解する

1-1 社会規範
a) 契約/約束
b) 人権の尊重
 1. 生命・身体
 2. 精神・思考
 3. 資本・リソース

1-2 他者との共生
a) 対人規範
 1. 悪心をもった言動をしない
 2. 感謝と尊重
 3. 共生できないなら離れる
b) 現代社会の理想と現実認識
 1. 互助と貢献
 2. 持続可能性
 3. グローバル社会の認識
 4. ローカル社会の認識


2 生活と自己管理

・個人が自ら心身の健康と安全を維持管理し、質の高い生活を営むための知識を習得する。
・起こりうる非常事態 (事故、災害、対人トラブル等) の被害を防止するための対応・対策を習得する。

2-1 心身の健康と安全
a) 保健と体育
 1. 身体 〈粗大運動〉
 2. 手足〈微細運動〉
 3. 身体知識 〈疾患、病気〉
b) 日常生活と衣食住
 1. 食事
 2. 運動
 3. 環境

2-2 資本管理
a) リソースマネジメント
b) 資本管理
 1. ものと金銭(金融資本参照)
 2. 時間管理
 3. 知識、経験、スキル(人的資本参照)
 4. 社会資本

2-3 危機管理
a) リスクマネジメント
b) 危機管理
 1. 防災・防犯
 2. 自己防衛
 3. リスクと戦ってきた人類の歴史


3 集団と合意形成

・集団決定が 価値観の異なる各個人が集まって行う 共通の決定であることを理解する。
・様々な意思決定の方法と、集団のより多くが納得するような合意形成のプロセスを理解する。

3-1 集団、共同体、組織
a) 共同体の意義とメリット
b) 集団の種類
c) 集団内の決定

3-2 合意形成
a) 合意形成の手段


4 〈行動〉 の実践

・人生は様々な意思決定・選択の連続であり、自分の人生は自分で決めることが重要であることを理解する。
・個人がより納得できるような決定にするために 考慮すべき要素を理解する。

4-1 計画
a) 目的設定
c) 計画と実行
d) 判断のためのツール
 1. 情報収集
 2. 多面的・多角的な判断
e) 結果検証、吟味、振り返り、反省・分析

4-2 協働・協調
a) 協働・協調
b) 自己規律



本カリキュラムの二次利用は完全フリーです。そのままコピーしても、一部を修正して使ってもかまいません。
内容に不正確な部分があることをご留意ください。

同志募集中!

本プロジェクトの制作・編集は、Discordコミュニティ「Arigator Community」により行われています。
Arigator は現在 1 人の教育素人によって開発されており、以下の内容には個人的な意見が多く含まれています。
Arigator は価値観の多様性を尊重しながらも、世界標準で学習されるべきライフスキルの内容について、共通の価値観を見出すことを目指しています。だからこそ私たちは特定の意見を押し付けたり、異なる意見を排除するつもりはありません。
多くの方々の価値観や経験を取り入れ、より広く受け入れられる内容に Arigator を進化させたいと思っています。
カリキュラムの中で好きな部分や合わない部分、不正確な部分など、ぜひあなたのご意見、ご見識をいただけますと幸いです。

参加方法:

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参考:

中学校学習指導要領 特別の教科 道徳


私たちは、Arigator が
社会をよりよく、より人間らしく生きるための支援となり、
そして人々がお互いに寛容と感謝 (Arigato) の気持ちをもって共生する
「調和ある世界」が真に実現し、

それがいつまでも続く一助となることを願っています。

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