みにみにものがたり34
遠くから何か聞こえてくる。
ぼんやりと耳をすます。
聞こえてくるのは、
音。
鈴の鳴る、
りん、とした音。
一定のリズムで、
段々と近づいてくる。
何かと共に。
光の中のほんの数ミリの闇からそれらは出てきて、一斉にこう叫ぶ。
「過去の栄光や名声や実績など、
そんなものはもう関係ない。
なぜなら、
いま、しかないのだから。」
わたしは
ハッと目ざめる。
そこにあるのは、
見たこともない世界。
無限にひろがり、
無限に続く。
そこは、
自分が作る、
自分だけの世界。
おしまい。
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