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#5 プライドを捨てる。

僕は面白い事が大好きだが、面白いものを作るにあたってプライドというものが物凄く邪魔をする。恥をかきたくない、優秀だと思われたい、格好良く見られたい。こういったプライドが何よりも格好悪いし、持っていても何も良い事がない。しまいには作品やプロジェクトの協調性を欠くような、典型的な自己中が出来上がる。

僕は一般の方が恥ずかしいと思うようなこと(人前で全裸になる、悪目立ちするetc...)では恥ずかしいとは思わないが、逆に何かを真面目にやる事がとても恥ずかしい。しかし、人というのは一番やりたくない事をがむしゃらにやっている時が一番輝くもので、僕も必要な時にはおちゃらけずに全力で真面目になる。イケメンや美女が全力で変顔をしている時も素敵だし、顔にコンプレックスのある人が全力で二枚目顔をするのも愛嬌がある。コンプレックスを隠すのではなくどう見せていくかが大事なのだが、これを理解していない人がとても多く、ブランディングを気にする必要も無い素人が「それは自分のキャラじゃない」これがまぁ、いけすかない。何を守っているんだ、そのちっぽけなプライドは。

閑話休題。次に難しいのが、人というのは慣れる生き物なので、恥ずかしい事もやり続けていると次第に羞恥心が消えていく。ここが大事な分かれ目なのだが、慣れてしまい、むしろ得意にまでなってしまうとその調子の良さが鼻につくようになる。ここでするべきなのは、常に今の自分が一番恥ずかしいことは何なのかを考える事である。慣れてしまったものには固執せずにさっさと捨て、次々に新しい恥ずかしさを追い求める必要がある。それを出来る人が、自分のやりたい事を真っ直ぐに追いかけられるし、周りからも愛される人となる。

面白いものを作るにあたって、と書き始めたが、それに限らず、生きていく上で自分を守るためのプライドというのは削ってしまった方が良い。とりあえず(全く面白くなくて良いから)無茶振りに即座に答えるところからスタートしてみよう。

真面目な事が恥ずかしいと言いながら一見真面目な文章を書いているように見えるかもしれないが、これは僕にとっては悪ふざけでしかないので恥ずかしくはない。

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