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無駄遣いのすすめ

 「無駄遣い」ってことばがあるでしょう。無駄遣いっていうと、してはいけないこと、あまりしちゃいけないこと、っていうイメージがありますよね。

 でも、お金を使うというのは、おおくの場合、無駄遣いのような気がするのです。

 生きるために必要なものは、衣食住。こういうものは、じぶんでつくらない限り、お金を使わないといけません。

 衣類でいえば、ふつうのひとは、必要以上のものを持っています。洋服なんて、10着もあればいきていけます。それなのに、タンスのなかには、ぎっしり洋服がはいっていませんか。これは無駄遣いですね。

 食でいえば、食べ過ぎる食品、食べなくてもいい菓子、あってもなくてもいい調味料、捨ててしまう食品。これらも無駄遣いともいえます。

 住でいえば、じぶんで家を建てるのは、極めて難しい。でも、家のなかには、余計な家具や電化製品はありませんか。買ったけど使わないもの、使わなくても大丈夫なものって、たくさんあるような気がします。

 旅行、遊び、外食なんていうのは、無駄遣いの王様です。しかし、無駄遣いをすることによって、人生が豊かになったり、喜びをかんじたりするものです。

 無駄なことが、お金の流通や仕事になっている割合は、8割~9割かもしれない。無駄なことをしなくなれば、経済は停滞し、ほとんどのひとは仕事をなくすでしょう。

 こうかんがえると、無駄遣いという概念は、なくしてもいい。むしろ、どんどん無駄遣いをするべきかもしれません。

  そもそも、生きている、ということだって、無駄かもしれない。いや、人生に無駄なことなんて、ひとつもない。なんて言い訳をしながら、きょうも無駄遣いをしつづけるのであります。