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田舎の音、東京の音

 ぽつんと一軒家にすんでいることもあって、ふだん耳にする音は、鳥や虫たちの鳴き声、風、雨のような自然のものばかり。とくに、夜はしずまりかえって虫の音くらい、ほぼ無音の日もあります。

 それが東京へ行くと、夜でもたくさんのひとが歩いていて、住宅街であっても、いろいろなところから、いろいろな音が聞こえてきます。

 あまりにギャップがあるので、どこかちがう星に迷いこんだ気持ちになります。

 とくに、今は暑いですので、道をあるいていると、あちらこちらからエアコンの室外機の音がきこえてきます。ライオンのような雄叫びをあげている室外機もあります。

 持ち主は気にならないのか、あるいか買い換えることができないかなのでしょうね。

 エアコンをえらぶとき、まっさきにみるのは、室外機の音の大きさです。室外機がうるさいと、わたしの家のなかまで響いてきますからね。

 東京にすんでいるひとは、こんな喧騒のなかでいきていて、なんかえらいなあとおもうのです。つよくないと東京ではいきられそうもありません。

 かよわいわたしは、とぼとぼ田舎へかえってきたのでありました。