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ロボット図鑑⚙ロックマン1(ロックマンメガミックス⚙ギガミックス)
お仕事でロックマンの読切漫画(ボンボン増刊号掲載、単行本描きおろし)を描く際に作画用設定を作成したロボットたちの図鑑です。
旧Twitterのモーメントで作成していたのですが、現在はもう編集も更新もできないのでnoteにて復刻版を投稿します。
まえがき
過去tweetより
ロックマンは池原しげと先生をはじめとして、本当に沢山の漫画家がボンボン、デラックスボンボン、ボンボン増刊号誌上で漫画を描いていました
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) December 14, 2020
キャラの性格や関係性や諸々、ファミコン画面から膨らませてみんな自由に描いていて、それが凄く面白い時代だったんですよ😌 pic.twitter.com/ippVhRgOZB
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ロックマンに関してはパッケージと取り扱い説明書、公式イラストとゲーム中のドット絵が得られる情報のほぼ全て
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) May 24, 2020
漫画作画時に不便なので、4コマロックマンを描いてた頃から自主的に前面背面細部足裏の設定画を作り、それをカプコンさんに送ってチェックしてもらってたのが設定作成の始まりになります pic.twitter.com/l6g3qlKq1L
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若い時に描けたということ含めていろんな意味で恵まれていた漫画です😌
DRN-001ロックマン
DRN.001ロックマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) November 11, 2020
95年ボンボン増刊号で設定、2002年エンブレ版で整え(カプコンさんチェック済)
破壊指令を描く際に、カプコンさんに通って打ち合わせの度にデザインディティールアップの方向性を確認してもらいつつ設定画を作成。初期はお話を描く度に気になる所に修正を加えて更新していました。 pic.twitter.com/4o8hvbXwFX
実は再開の際にその時の自分の考えを元にデザイン変えようとも考えたのですが、帰ってきた感を考えるとデザインそのままでその時の絵柄で描いた方が良いなと考えるようになり、今も2002年版から基本的に更新されていません。
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) November 11, 2020
でも、もし次に描く機会があったらやっぱちょっとデザイン変えようかな… pic.twitter.com/qofwTKr1Qj
DRN-003カットマン
DRN.003カットマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) November 12, 2020
95年ボンボン増刊号用に設定、2002年エンブレ版で調整(カプコンさんチェック済)
手にローリングカッターを受け止める用滑り止め、脚部はロックマンよりも高い機動力を現すのにバーニア×2にショックアブソーバ…という感じでゲーム中の動きの印象からディティールアップしています pic.twitter.com/wlq3l2cPvw
カットマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) November 8, 2020
#ロックマンクラコレ #NintendoSwitch pic.twitter.com/J5SUbiRI2R
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) February 25, 2021
DRN-004ガッツマン
DRN.004ガッツマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) November 13, 2020
95年ボンボン増刊号用に設定、2002年エンブレ版で調整(カプコンさんチェック済)
増刊号の物語で味方として登場するため、ゲームよりもだいぶ顔つきを柔らかくしました
敵対する相手が戦闘ロボなので、より工業ロボらしく、でも負けないようなパワフルさを感じるよう意識しています pic.twitter.com/cDWeK1Yz4O
ガッツマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) November 8, 2020
#ロックマンクラコレ #NintendoSwitch pic.twitter.com/73f1H3RW3K
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) March 16, 2021
DRN-005アイスマン
DRN.005 アイスマン pic.twitter.com/MQIpnaMVUy
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) May 25, 2020
このアイスマンは1995年ボンボン増刊号読切用に設定画を作成、その後2002年にエンターブレイン版ロックマンメガミックス用の作業時に整えなおしたもの。カプコンさんチェック済。
読み切りでは主人公の兄弟機が登場するという展開があり、彼が敵側ロボではないと読者にわかりやすくする為に顔を主人公(ロック)側に寄せています。
アイスマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) October 26, 2020
#ロックマンクラコレ #NintendoSwitch pic.twitter.com/RaWRGxUW4f
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) March 17, 2021
DRN-006ボンバーマン
DRN.006 ボンバーマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) May 28, 2020
95年ボンボン増刊号用、2002年エンブレ版で整え(カプコンさんチェック済)
工業用ですが戦闘用と対峙してしょぼくないように…とか考えてました
武装として使われるハイパーボムはエネ弾ではなく実弾ですが、体内でボム生成→背中のハッチから飛び出しキャッチ…と設定しました pic.twitter.com/n8hWN7vGGC
ボンバーマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) October 26, 2020
#ロックマンクラコレ #NintendoSwitch pic.twitter.com/I4KXvagREd
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) March 18, 2021
DRN-007ファイヤーマン
DRN.007 ファイヤーマン pic.twitter.com/cEXfumPvhB
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) May 24, 2020
このファイヤーマンは1995年のボンボン増刊号読み切り用に設定画を作成、その後2002年にエンターブレイン版ロックマンメガミックス用の作業時に整えなおしたもの。カプコンさんチェック済。
リミックス、メガミックスを描いてた頃(1990年代)のゲームコミカライズは基本的にゲーム会社から設定画はもらえず(設定画が無い場合もある)作家任せが普通の時代でした。
ファイヤーマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) October 26, 2020
#ロックマンクラコレ #NintendoSwitch pic.twitter.com/vpk3PrQegE
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) March 20, 2021
DRN-008エレキマン
DRN.008エレキマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) November 14, 2020
原型は94年大百科、95年増刊号用に設定、2002年エンブレ版で調整(カプコンさんチェック済)
カプコンさんとの打ち合わせで、エレキマンをデザインした開発さん本人から94年版を褒めていただき「良いですね!こういうアレンジをもっと見たいです」と言われるきっかけになりました pic.twitter.com/NRMMBSRjft
エレキマン
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) November 8, 2020
#ロックマンクラコレ #NintendoSwitch pic.twitter.com/ZIlN2W7p5L
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) March 21, 2021
イエローデビル
イエローデビル
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) November 11, 2020
2002年エンブレ版で設定(カプコンさんチェック済み)
エンブレのブロスコミックスでメガミックスが再始動したのですが、その際に仕切り直しとしてロックマン1、ロックマン2のエピソードの描き下ろしから始まることになりました。
好きなキャラでもあるので描いていて楽しかったです pic.twitter.com/cC8LM9h7Ox
イエローデビル
— ありがひとし🌇🦖 (@ariga_megamix) November 11, 2020
#ロックマンクラコレ #NintendoSwitch pic.twitter.com/qjqEi2KScM
ロボットたちがゲームからかなり変わってみえるかもしれませんが、1995年当時はロックマン1の攻略本は無く、ストーリーや彼らが兄弟機であることは取り扱い説明書や雑誌記事、大百科などがなければ把握できない情報でした。
私が増刊号用に読み切りで描いていた「ロックマン破壊指令」が漫画でしか読めない夢の要素としてライトロボットVSワイリーロボットが盛り込まれた話だったので、当時の担当編集とロックマン1のライト博士製ロボット達はもっと味方側だとわかるようにした方が…とか話し合って決め、カプコンさんにもチェック&了承を得た経緯があります。
デザインアレンジに関しては当時 手に入る設定がそれほど無かったので(ゲーム内以外ではパッケージと取扱説明書のみ、基本的に漫画家任せ)ゲームプレイで得たイメージからキャラを広げてくというやり方で設定を作っていました。
模型を作る時に色々と想像しながらディティールアップ工作していく感じに近いです。
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時代的なことを言えば、アニメに出てくるメカから、プラモデル化、立体化したメカは再解釈されディティールがより細かくなっていた作例を子供の頃から見ていた影響が大きく出ています。
そしてそんな作例や記事、漫画が載っていたのがボンボンでした。なのでボンボンで描くなら自分でもディティールアップやりたいなあ…ってのと、カプコンさん開発側からゲーム外でアレンジされたロックマンをもっと見たいって言われて…って流れですね。
昨今はゲーム開発側も細かく設定や物語のバックボーンが作られ、漫画を描く際にも版元監修で設定と齟齬が無いかチェックが入るのが普通です。
メガミックスは今なら考えられない自由な描き方で、描けたタイミングを含めて幸運な漫画でした。
ロックマン2以降のロボット図鑑note版も追って更新していきますので、よろしくお願いいたします。