エリース番記者のミコトは見た!vol.13〜Player’s Story MF神田凜星〜
【プロフィール】
名前:神田凜星(かんだりんせい)
ポジション/背番号:MF /6
利き足:右
身長/体重:154cm /54kg
生年月日:2000年9月22日
特技・趣味:ボールを扱うこと
プレーの特徴:足裏を使ったプレー
好きな食べ物/嫌いな食べ物:餃子/エビ、イカ、タコ
好きな女性のタイプ:綺麗で頑張っている人
目標とするサッカー選手:ネイマール
エリースのテクニシャン・神田凜星
大柄な選手が激しくボールを奪い合うピッチ上でひとり、風のように相手DFを交わし抜き去る、一際小さな選手。
MF6神田凜星だ。
DFを抜き去ったかと思えば、細やかなタッチから針の穴を通すような決定的なパスをゴール前に送り込む神田。身体の小ささを感じさせない躍動感溢れるプレーに会場が沸く。
「足元の技術で勝負する。それしかない」
全国屈指の名門・静岡学園に入学した時から彼の決意は固まっていた。154cmの身長で、ライバルを超えるためにはフットサルで身に付けた足元の技術で勝負するしかない。はじめから分かっていたこと。迷いは一切無かった。
静岡県のユース代表として出場した国際親善試合では、海外選手相手にも怯まず挑んだ。浮き球をぴたりと止め、また抜きのドリブルDFを置き去りにし、スルーパスでチャンスメイク。PK戦ではパネンカを披露する強心臓ぶり。メディアにも取り上げられて話題に。小柄な自分でも世界と戦えると、自信を深めた。
そして挑んだ初の海外挑戦。行き先はサッカー王国・ブラジル。
はじめは慣れない事ばかり。環境もプレースタイルも、選手の特性も日本とはまるで違う。既に身体が出来上がった相手からタックルを受けて吹き飛ばされた時、実感した。
「こいつら、殺しに来ている」
得意の足技は確かに通用した。しかしこれまで味わったことのないフィジカルの差を目の当たりにして、まだまだ自分の技術が足りないと痛感させられた。
日本に帰国し関東リーグでプレーしている時、エリース東京FCのサッカーを目にした。山口監督が仕込む、後ろから丁寧に繋いでいくサッカーはまさに自分がやりたかったサッカー。山口監督からも直接声を掛けられ、加入に至った。
エリースに加入してからは刺激に溢れた毎日。尊敬できる先輩たちはもちろんのこと、足元のテクニックに任せてプレーしていた自分にチームスポーツとしてサッカーを丁寧に教えてくれる山口監督からも学ぶことが多い。
「『サッカー』を全然知らなかったんだ」
そう感じてよりいっそうサッカーにのめり込んでいった。周囲から刺激を受け、足元の技術と決定的なパスにも磨きをかけた。アシストランキングではリーグ1位を独走。ドリブルで相手DFを交わし、エリース東京FCの豊富なアタッカーたちにチャンスを供給し続ける。
これまでもこれからも、おそらく彼の身長はずっと小さいまま。
だからこそ自分が何をするべきか、神田は理解している。
エリースでの彼の1ページは、まだめくられたばかりだ。