J1昇格プレーオフ展望
J2は11月12日(日)に全日程が終了し、自動昇格とプレーオフは下記の通りになった。
J2上位順位表
1位 町 田 87 +44
2位 磐 田 75 +30
3位 東京V 75 +26
4位 清 水 74 +44
5位 山 形 67 +10
6位 千 葉 67 + 8
7位 長 崎 65 +14
8位 甲 府 64 +10
町田が初めての昇格を決め、磐田が最終節に逆転で自動昇格を掴み取った。
残る1枠を東京V、清水、山形、千葉の4チームが争う。
出場チーム
東京ヴェルディ
21勝12分9敗 57得点31失点 PO:2勝0分2敗
2017:5位・準決勝敗退、2018:6位・決定戦敗退
17:準決勝 福岡・0-1
18:1R 大宮・1-0、2R 横浜C・1-0、決定戦 磐田・0-2
5年ぶりのプレーオフ出場、開幕から上位争いを繰り広げ、最終的には磐田とのマッチレースに惜しくも敗れたが、J2に再降格した09年以降で最高成績の3位でレギュラーシーズンを終了、16年ぶりのJ1挑戦なるか?
城福体制2年目、リーグ1位の堅い守備をベースにプレーオフを勝ち進む。
清水エスパルス
20勝14分8敗・勝ち点74 78得点34失点 PO:初出場
最終節の水戸に勝てず、磐田に逆転を許し4位でプレーオフに回った。
充実した戦力をそろえながらもスタートダッシュに失敗、コーチだった秋葉忠宏を新監督に据え、V字回復をしたが、勝負所で取りこぼしが目立った。
特に、大勝した後の試合では勝てない試合が多く、これが最後まで解決できなかった事が自動昇格をつかめなかった要因である。
プレーオフは出場4チームの中で唯一の初出場、短期決戦の経験がないのが気になるところだ。
モンテディオ山形
21勝4分17敗・勝ち点67 64得点54失点 PO:4勝1分1敗
14:6位・昇格、19:6位・2回戦敗退、22:6位・2回戦敗退
14:準決勝 磐田・2-1、決勝戦 千葉・1-0
19:1R 大宮・2-0、2R 徳島・0-1
22:1R 岡山・3-0、2R 熊本・2-2
2年連続の出場、過去3回は全て6位から出場していた。
初の開幕連勝と好スタートを飾ったが、初黒星からあれよあれよと8連敗
5連敗した時点でピーター・クラモフスキー監督(後にF東京監督に就任)を切り、コーチの渡邊晋を昇格させた。
その後、5連勝を3回取るなど驚異の巻き返しを見せ、最終節にホームでの甲府との直接対決を制し、最後の1枠を勝ち取った。
プレーオフの成績は今回の出場クラブの中で十分、勢いよく突破なるか?
ジェフユナイテッド千葉
19勝10分13敗・勝ち点67 61得点53失点 PO:1勝1分3敗
2012:5位・決勝戦敗退、2013:5位・準決勝敗退
2014:3位・決勝戦敗退、2017:6位・準決勝敗退
12:準決勝 横浜C・4-0、決勝戦 大分・0-1
13:準決勝 徳島・1-1
14:準決勝 シード、決勝戦 山形・0-1
17:準決勝 名古屋・2-4
史上最多5度目の出場、6年ぶりの舞台で悲願の昇格をつかめるか?
今季から小林慶行が監督に就任、序盤7戦を終えて21位と苦しいスタートだったが、戦術が馴染み始めると少しずつ成績を上げていった。
終盤は7連勝で自動昇格に迫ったが、水戸に連勝を止められると、東京Vとの直接対決に敗れて事実上の終戦となり、最終戦も長崎に敗れている。
過去4回、全て悔し涙を飲んでいる千葉の昇格プレーオフ、今度こそ悲願の嬉し涙を流せるのか?
ちなみに、千葉を倒したチームは全て昇格しているというジンクスがある。
プレーオフ順位別成績
準決勝(1回戦)
3位:2-1-2(3)、0-0-2(0)=2勝1分4敗(3)
4位:2-2-2(4)、0-2-0(2)=2勝4分2敗(6)
5位:1-2-2(1)、0-2-1(0)=1勝4分3敗(1)
6位:3-1-2(3)、3-0-0(3)=6勝1分2敗(6)
決勝戦(2回戦)
3位:0-2-2(2)、0-0-1(0)=0勝2分3敗(2)
4位:2-2-0(2)、1-1-0(2)=3勝3分0敗(4)
5位:0-0-1(0)、0-0-0(0)=0勝0分1敗(0)
6位:2-0-1(2)、1-1-1(1)=3勝1分2敗(3)
参考:決定戦
4位:0-2-0(0) 19年・徳島、22年・熊本
6位:0-0-1(0) 18年・東京V
18年 東京V0-2磐田
19年 徳島1-1湘南
22年 熊本1-1京都
過去のプレーオフでは4位と6位が優位に働いている。
特に、6位は準決勝(1回戦)と決勝戦(2回戦)の合計で9勝2分4敗とズバ抜けて好成績を収めている。
これは勝たないと終わりという危機感がそうさせていると思われる。
この法則なら清水と千葉が勝ち上がり、清水が上がることになるが、勝負は蓋を開けてみないとわからない。