アルビレックス新潟、先制点調査
今季の新潟はリーグ戦9試合を消化し、先制したのはわずか2試合と例年に比べると圧倒的に少ない。
そこで、今回は新潟とJ1リーグの優勝クラブから先制した試合とそれ以外の試合データを紐解く。
集計対象
99年~23年の年間成績、勝ち点、先制試合、その他の結果、結果比率
勝ち点の集計について
99年~02年(J2は01年まで)は延長Vゴール方式が採用。
当時のレギュレーションはVゴール勝ちは勝ち点2ですが、今回は勝ち点3として集計し、欄外に実際の勝ち点を表示しています。
アルビレックス新潟
年間成績と先制試合、その他試合の結果
99年:19勝1分1敗、1勝1分13敗、20勝2分14敗
00年:13勝1分4敗、2勝4分16敗、15勝5分20敗
01年:21勝1分4敗、5勝3分10敗、26勝4分14敗
02年:19勝5分0敗、4勝8分8敗、23勝13分8敗
03年:22勝0分1敗、5勝7分9敗、27勝7分10敗
04年:6勝2分1敗、4勝5分12敗、10勝7分13敗
05年:9勝4分3敗、2勝5分11敗、11勝9分14敗
06年:11勝4分2敗、1勝2分14敗、12勝6分16敗
07年:11勝1分2敗、4勝5分11敗、15勝6分13敗
08年:11勝1分0敗、0勝8分14敗、11勝9分14敗
09年:13勝5分1敗、0勝6分9敗、13勝11分10敗
10年:9勝5分1敗、3勝8分8敗、12勝13分9敗
11年:9勝6分2敗、1勝3分13敗、10勝9分15敗
12年:10勝2分2敗、0勝8分12敗、10勝10分14敗
13年:15勝2分1敗、2勝2分12敗、17勝4分13敗
14年:11勝1分1敗、1勝7分13敗、12勝8分14敗
15年:5勝5分4敗、3勝5分12敗、8勝10分16敗
16年:7勝2分2敗、1勝4分18敗、8勝6分20敗
17年:6勝3分5敗、1勝4分15敗、7勝7分20敗
18年:13勝3分2敗、2勝5分17敗、15勝8分19敗
19年:15勝6分1敗、2勝5分13敗、17勝11分14敗
20年:14勝4分2敗、0勝11分11敗、14勝15分13敗
21年:16勝4分1敗、2勝10分9敗、18勝14分10敗
22年:23勝1分0敗、2勝8分8敗、25勝9分8敗
23年:8勝2分2敗、3勝10分9敗、11勝12分11敗
年間勝ち点と先制試合、その他試合の結果比率
99年:58、 4、62(93.55%)※実際は58
00年:40、10、50(80.00%)※実際は46
01年:64、18、82(78.05%)※実際は78
02年:62、20、82(75.61%)
03年:66、22、88(75.00%)
04年:20、17、37(54.05%)
05年:31、11、42(73.81%)
06年:37、 5、42(88.10%)
07年:34、17、51(66.66%)
08年:34、 8、42(80.95%)
09年:44、 6、50(88.00%)
10年:32、17、49(65.31%)
11年:33、 6、39(84.62%)
12年:32、 8、40(80.00%)
13年:47、 8、55(85.45%)
14年:34、10、44(77.27%)
15年:20、14、34(58.82%)
16年:23、 7、30(76.67%)
17年:21、 7、28(75.00%)
18年:42、11、53(79.25%)
19年:51、11、62(82.26%)
20年:46、11、57(80.70%)
21年:52、16、68(76.47%)
22年:70、14、84(83.33%)
23年:26、19、45(57.78%)
総括
過去のデータを洗ったところ、先制すれば大半のシーズンで勝ちにつながる結果を残しているが、先制されると勝てない傾向が際立つ。
中でも2ケタ負けが25年中18回と突出しているうえ、0勝は4回、1勝が6回もあった。
年間勝ち点のうち先制した試合に占める割合が高く、その割合は約77%
一方で、J1では先制されるまたは0-0の試合で稼いだ勝ち点が1ケタになった年は15シーズン中8シーズンに及んだ。
J1優勝クラブ
年間成績と先制した試合、それ以外の結果
99年(磐 田):13勝0分4敗、4勝1分8敗、17勝1分12敗
00年(鹿 島):17勝3分2敗、1勝1分6敗、18勝4分8敗
01年(鹿 島):13勝0分4敗、6勝1分6敗、19勝1分10敗
02年(磐 田):21勝1分0敗、5勝0分3敗、26勝1分3敗
03年(横浜M):14勝3分1敗、3勝4分5敗、17勝7分6敗
04年(横浜M):15勝3分1敗、2勝5分4敗、17勝8分5敗
05年(G大阪):13勝3分4敗、5勝3分6敗、18勝6分10敗
06年(浦 和):20勝2分0敗、2勝4分6敗、22勝6分6敗
07年(鹿 島):16勝3分1敗、6勝3分5敗、22勝6分6敗
08年(鹿 島):16勝5分2敗、2勝4分5敗、18勝9分7敗
09年(鹿 島):18勝2分0敗、2勝4分8敗、20勝6分8敗
10年(名古屋):21勝2分1敗、2勝1分7敗、23勝3分8敗
11年(柏 R):16勝0分1敗、7勝3分7敗、23勝3分8敗
12年(広 島):19勝2分2敗、0勝5分6敗、19勝7分8敗
13年(広 島):17勝2分0敗、2勝4分9敗、19勝6分9敗
14年(G大阪):17勝2分1敗、2勝4分8敗、19勝6分9敗
15年(広 島):18勝1分0敗、5勝4分6敗、23勝5分6敗
16年(鹿 島):16勝3分2敗、2勝2分9敗、18勝5分11敗
17年(川崎F):19勝4分0敗、2勝5分4敗、21勝9分4敗
18年(川崎F):17勝2分1敗、4勝4分6敗、21勝6分7敗
19年(横浜M):20勝1分2敗、2勝3分6敗、22勝4分8敗
20年(川崎F):20勝3分0敗、6勝2分3敗、26勝5分3敗
21年(川崎F):24勝5分0敗、4勝3分2敗、28勝8分2敗
22年(横浜M):17勝3分1敗、3勝5分5敗、20勝8分6敗
23年(神 戸):19勝2分1敗、2勝6分4敗、21勝8分5敗
年間勝ち点と先制試合、それ以外の試合の結果比率
99年(磐 田):39、13、52(75.00%)※実際は49
00年(鹿 島):54、 4、58(93.10%)※実際は55
01年(鹿 島):39、19、58(67.24%)※実際は54
02年(磐 田):64、15、79(81.01%)※実際は71
03年(横浜M):45、13、58(77.59%)
04年(横浜M):48、11、59(81.36%)
05年(G大阪):42、18、60(70.00%)
06年(浦 和):62、10、72(86.11%)
07年(鹿 島):51、21、72(70.83%)
08年(鹿 島):53、10、63(84.13%)
09年(鹿 島):56、10、66(84.85%)
10年(名古屋):65、 7、72(90.28%)
11年(柏 R):48、24、72(66.66%)
12年(広 島):59、 5、64(92.19%)
13年(広 島):53、10、63(84.13%)
14年(G大阪):53、10、63(84.13%)
15年(広 島):55、19、74(74.32%)
16年(鹿 島):51、 8、59(86.44%)
17年(川崎F):61、11、72(84.72%)
18年(川崎F):53、16、69(76.81%)
19年(横浜M):61、 9、70(87.14%)
20年(川崎F):63、20、83(75.90%)
21年(川崎F):77、15、92(83.70%)
22年(横浜M):54、14、68(79.41%)
23年(神 戸):59、12、71(83.10%)
総括
J1優勝クラブの結果を見ると、20~23試合程度は先制している。
新潟は大体15試合前後と考えると、最低でも勝ち点15離されている計算になる。
年間勝ち点と先制試合との割合は80%と高いが、先制されても勝ち越しで優勝しているクラブや勝ち点をしぶとく拾っているチームが多い。
中でも、07年の鹿島、11年の柏R、20年の川崎Fは20ポイント以上を獲得している。
新潟とJ1優勝クラブとの比較
アルビレックス新潟
924試合、先制:432試合(46.75%)、その他:492試合
367勝215分342敗(316-71-45、51-144-297)
勝ち点1316(1.42)※実際は1304(1.41)
先制:1019(2.36)、その他:297(0.60)
J1優勝クラブ
830試合、先制:524試合(63.13%)、その他:306試合
517勝138分175敗(436-57-31、81-81-144)
勝ち点1689(2.03)※実際は1671(2.01)
先制:1365(2.60)、その他:324(1.06)
両者のデータを総ざらいすると、やはり優勝クラブの先制率は高い。
勝ち点でも1試合平均の値で大きな差が生まれている、特に先制された試合では0.4ポイントも違い、それが優勝クラブと何とか残留できるクラブとの差と言える。
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