J2オリジナル10、J1の冒険
今年はJ2リーグがスタートして25周年のメモリアルイヤー
この25年の間に幾多ものクラブがJ1昇格の夢を果たしてきた。
今年あった主な動きと言えば、岡山のJ1昇格、新潟のルヴァンカップ決勝進出、鳥栖初のJ2降格、大宮1年でJ3脱出
今回、ピックアップするのは初年度に参加した10クラブ。
いわゆるJ2オリジナル10、彼らの実績を様々な角度から見てみよう。
J2オリジナル10とは
J2リーグが発足した1999年の参加クラブ
札幌、仙台、山形、大宮、F東京、川崎F、甲府、新潟、鳥栖、大分
98年当時Jリーグに参加していた札幌と旧JFLの川崎FはJ1参入決定トーナメントの結果、それ以外のクラブはJ2参入が決まっていた。
詳しく書くと長くなるので内容はウィキペディアの記事をご覧ください。
歴史
99年:J2リーグがスタート、初代優勝者に川崎F、F東京が昇格
00年:札幌がJ1復帰第1号となる、川崎FとF東京がJ1初挑戦、前者は1年で降格を味わう。
01年:仙台が東北勢で初めてのJ1昇格を決める
02年:Vゴール方式の延長戦が廃止、大分がJ1昇格
03年:新潟がJ1昇格
04年:大宮がJ1昇格、F東京が3大タイトルの1つナビスコカップ制覇
05年:甲府が柏との入れ替え戦に勝ちJ1昇格
08年:山形がJ1昇格
11年:J2オリジナル10で唯一J1昇格していなかった鳥栖がJ1昇格
第1期J1成績
札 幌:2年 15勝6分39敗 勝ち点49 73得点114失点 01~02
仙 台:2年 16勝10分34敗 勝ち点56 71得点113失点 02~03
山 形:3年 26勝24分52敗 勝ち点102 84得点146失点 09~11
大 宮:10年 109勝83分148敗 勝ち点410 386得点483失点 05~14
F東京:11年 142勝74分138敗 勝ち点492 504得点495失点 00~10
川崎F:1年 7勝4分19敗 勝ち点21 26得点56失点 2000年
甲 府:2年 19勝12分37敗 勝ち点69 75得点129失点 06~07
新 潟:14年 156勝115分201敗 勝ち点583 557得点679失点 04~17
鳥 栖:13年 152勝123分175敗 勝ち点579 534得点594失点 12~24
大 分:7年 74勝51分105敗 勝ち点273 254得点310失点 03~09
※1999年以降の成績、延長戦の結果も含む。
※勝ち点→勝ち:3、延長勝ち:2、引き分け:1、負け・延長負け:0
※1クラブあたりの平均在籍年数は6.5年
初めてのJ1、5年以上J1に在籍していたのは半分の5クラブ
最も長くJ1にいたのは新潟、引き分け以外の項目で1位と良くも悪くも年数の積み重ねが出ている。
2位の鳥栖も限られた資金の中13年居続ける事が出来た。
初代J2優勝クラブの川崎Fが唯一1年でリターンになっている。
ちなみに、1クラブあたりの平均在籍年数は6.5年
J1通算成績
札 幌:12年 117勝88分203敗 勝ち点349 514得点706失点
仙 台:14年 144勝122分206敗 勝ち点552 561得点686失点
山 形:4年 30勝36分70敗 勝ち点126 108得点199失点
大 宮:12年 129勝104分175敗 勝ち点491 455得点579失点
F東京:24年 334勝173分297敗 勝ち点1167 1102得点1031失点
川崎F:21年 367勝155分196敗 勝ち点1252 1310得点915失点
甲 府:8年 69勝73分130敗 勝ち点280 255得点404失点
新 潟:16年 177勝139分228敗 勝ち点670 637得点778失点
鳥 栖:13年 152勝123分175敗 勝ち点579 534得点594失点
大 分:11年 108勝88分174敗 勝ち点412 387得点512失点
※1999年以降の成績、延長戦の結果も含む(PK戦は98年で廃止)
※勝ち点→勝ち:3、延長勝ち:2、引き分け:1、負け・延長負け:0
※1クラブあたりの平均在籍年数13.5年
延長戦の結果
札 幌:2勝6分12敗、仙 台:2勝1分5敗
F東京:8勝8分6敗、川崎F:4勝4分0敗
※1999年以降の成績、J1の延長戦は99年~02年に実施
山形、大宮、甲府、新潟、鳥栖、大分は昇格した時点ですでに廃止
通算成績ではF東京と川崎Fが突出、20年以上の在籍で勝ち点と総得点は1000を越えている、両クラブはナビスコ・ルヴァンと天皇杯優勝経験を持っている。
他のクラブも平均在籍年数13.5年の付近でまずまず健闘している。
一方、山形と甲府が10年未満に加えて、ともに1ケタ順位の経験がない。
最高順位
札 幌:4位(2018年、ペトロヴィッチ・1年目)
仙 台:2位(2012年、手倉森誠・5年目)
山 形:13位(2010年、小林伸二・3年目)
大 宮:5位(2016年、渋谷洋樹・2年目)
F東京:2位(2019年、長谷川健太・2年目)
川崎F:優勝(4回:2017年、2018年、2020年、2021年、鬼木達・1~2年目、4~5年目)
甲 府:13位(2014年、城福浩・3年目、2015年、樋口靖洋・1年目→佐久間悟・1年目)
新 潟:6位(2007年、鈴木淳・2年目)
鳥 栖:5位(2012年、尹晶煥・2年目、2014年、尹晶煥・4年目→吉田恵・1年目)
大 分:4位(2008年、シャムスカ・4年目)
ナビスコ・ルヴァン/天皇杯最高成績
札 幌:準優勝(2019年、ペトロヴィッチ)、ベスト4(2006年、柳下正明)
仙 台:ベスト4(2017年、渡邉晋)、準優勝(2018年、渡邉晋)
山 形:1回戦敗退5回、GL敗退3回、準優勝(2014年、石崎信弘)
大 宮:ベスト8(2回:2005年・三浦俊也、2016年・渋谷洋樹)、ベスト4(2回:2005年・三浦俊也、2016年・渋谷洋樹)
F東京:優勝(3回:2004年・原博実、2009年・城福浩、2020年・長谷川健太)、優勝(2011年・大熊清)
川崎F:優勝(2019年、鬼木達)、優勝(2回:2020年、2023年、鬼木達)
甲 府:ベスト8(2007年・大木武、2018年(吉田達磨→上野展裕)、優勝(2022年、吉田達磨)
新 潟:準優勝(2024年、松橋力蔵)、ベスト8(3回:2009年・鈴木淳、2023年・松橋力蔵)
鳥 栖:3回戦敗退(2024年、川井健太)、ベスト4(2013年、尹晶煥)
大 分:優勝(2008年、シャムスカ)、準優勝(2021年、片野坂知宏)
※1999年以降の結果(J2・J3時代も含む)、天皇杯は開催年度