「a」 と 「the」の使い分けは、視点を相手にづらすこと
こんにちは!英会話習得アドバイザーのArisaです。
今日は「a」 と 「the」の使い分けは、視点を相手にづらすこと。というタイトルでお話をしていきます。
日本人で英語を学習している方なら「a」と「the」の使い分けは、最初に躓くポイントだと思います。なぜなら、日本語にはこれらを使い分ける感覚が存在しないからです。
学校では、文章の最初に出てきたら「a」で2回目以降は「the」と教わったりもしますが、それはテキスト上であればつじつまが合う話で、実際の英語の感覚とは大きく異なります。それを解説していきますね。
「話し手」と「聞き手」を意識していますか?
英語も言語である以上、必ず「話し手」がいて「聞き手」がいます。文章であれば「書き手」と「読み手」です。
「言語」は、誰かに何かを伝えることを目的として使うツールですよね。なので、必ず「話し手」と「聞き手」がいる。まずこれを知りイメージすることが、すごく大切なポイントです。
この両者間の認識で、決まる
誰しもが、話し手になることもあれば、聞き手になることもありますよね。今だと、私が「 話し手 (書き手) 」で、あなたが「 聞き手 (読み手) 」です。
そこで例えば、私たちが同じ町に住んでいたとします。その町には、病院がたった1つしかありません。その町に住む人は、身体に何かあるとその病院にいきます。
そうすると話の切り出しで、以下のように伝えることができます。
これは、病院がたった1つだから「the」という理論ではありません。
話し手である私も、聞き手であるあなたも「同じ病院」を、頭の中で描くことができるという背景がそこにはあるのです。
このように自分も相手も知っている「共通認識があるもの」=「同じイメージができるもの」に関しては、いきなり「the」を持ち出すことが出来るのです。
「a」は、存在を登場させる
逆に共通認識がないものは「a」をつけた単語で、存在を登場させることからスタートです。例えばこんな感じです。
一度「a cat」を使って、相手の頭の中に描かれていない「ネコ」という存在をまず登場させます。I have a cat と聞くと、ひとまず頭の中で「ネコ1匹」を描くことが出来ますよね。
そして一度登場させてしまえば「the cat」=「そのネコ」という共通認識が両者にある状態に変わるのです。
もちろん「a」を使って存在だけさせて終了ということも多々あります。それは、その存在させられた単語に再度スポットライトを当ててまで、ちゃんと説明する重要度がその話の中では低いからです。例えば、以下です。
レストランでお水をお願いする際に、グラスの指定する人っていないですよね。グラスなら何でもOK!という感覚が根底にあるはずです。なので、存在させて終了という感じです。
世界に一つしかないもの
「月」や「地球」は、世界にたった1つしかないから、無条件で「the」と習ったと思います。
しかしこれも正確には、世界中のみんなに共通認識があり、頭の中で「同じものを描ける」からです。自分が話し手であろうと、聞き手であろうと、
月はこれしかないし、
地球はこれしかないですよね。
なので、無条件に「the moon」や「the earth」となるわけです。
日本語は、主語だったり「誰」をあまり明確に言わない言語なので、英語のようにきっちり相手と共有するという感覚が鈍いのですね。
なので理解していくためにも、日本語による説明理論よりもこんな感じで「英語での考え方」を知っていく必要があります。
「話し手」と「聞き手」、両者に共通認識があるかどうか?こういった視点で、英語の文章を読んでみて下さい。その感覚に必ず気づけるはずです。
また自分で英語の文章を作成するときにもし「a」か「the」で迷ったら、伝えたい相手の頭の中を想像してましょう。相手も既に知っているものかどうか?ぜひ意識してみてくださいね。
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