【No.9】英語コアイメージ無料講座~Which「それってどんなもの?」~
こんにちは!
今回は、「which」を取り上げていく講座です。
前回の who の感覚が掴めていたら、
whichも同じような考え方が出来ます!
which は 「who の人以外版」
といった感じなのですね。
メインの説明があまりないので、
「受け身」の解説も交えた講座にしてみました。
むしろ 「受け身」 の内容が濃くなってしまいました。
大事なポイントや復習ポイントも
たくさん入れたので、さっそく始めていきしょう!
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今回のテーマ : Whichは「それってどんなもの?」
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例文
Hawaii is known for its beautiful beaches, which you can enjoy all year round.
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■□■ポイント■□■
【ポイント1.受け身?】
まずは、Hawaii is known という部分からいきましょう。
いわゆる「受け身」ですね。
訳すとなると、「知られている」となります。
ただし文法解説のように
【be動詞+過去分詞で「~される」という意味になる】
ということを覚える必要はありません。
be動詞と過去分詞の
それぞれの感覚を理解すれば、
自然と「受け身」と言われる意味になります。
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まず is は be動詞 なので、
「存在する」でしたよね。
なので、Hawaii isで
「Hawaiiは存在している」です。
どんな状態で存在しているのか?というと、
knownという状態でということです。
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過去分詞は「過去に~された」
という意味になります。
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known は「知る」というknowの
過去分詞形なので、「過去に知られた」ということです。
※Know(現在)→ Knew(過去) → Known(過去分詞)
これらが合わさって、
「Hawaiiは知られている状態だ」
という意味になるわけです。
「be動詞+過去分詞」
というまとめた形で覚えるのではなく、
be動詞、過去分詞、
それぞれの感覚をきちんと
押さえるようにしてくださいね。
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次に~knownの後の
for its beautiful beaches, です。
「知られている状態」とだけ言われても
「どのように?」とか 「何が?」と感じると思うので、
それを示してくれています。
for は「方向&範囲」でしたね。
前ならえから、軽く両手を広げる。
その方向と範囲が for のイメージです。
forが示した先に
its beautiful beaches,
「美しいビーチ」があるので、
ここにスポットライトが
パーンっと当っている感じです。
訳としては、
「美しいビーチががあることで」知られている。
というような感じになってきます。
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せっかく「受け身」を出したので、
少し別の例でも考えてみましょう。
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よく間違いやすい例なのですが、
「私はワクワクしています!」と言いたい時です。
I'm excited か I'm exciting.
受け身か?ing形か?
この2文で迷われるケースが非常に多いです。
excite のように動詞でも使われる単語で、
感情を表現する場合は、
必ず、I'm excited のような
受け身のカタチが使われます。
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なぜなら、
人の感情は外からの刺激なしには、
動かないからです。
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何か見たとき、
何かを触ったとき、
何かが起きたなど
外からの刺激があるから、
感情って生まれますよね。
そういう前提で、
描けると理解がしやすいと思います。
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まず、I'm で「私は存在しています」です。
どんな状態で存在しているのか?というと、
excited (興奮させられた) という状態で。
ということになるわけです。
だから、「私はワクワクしています!」は、
I'm excited の受け身で表現されるのですね。
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一方で exciting を使う文章は
どんなときでしょうか?
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初回の講座で取り上げましたが、
ing形を見た時は、
「その動作がまさに今、
目の前で、イキイキとなされている様」でしたね。
excite 自体が「興奮させる」という意味なので、
「今まさにありありと興奮させている」状態
を表現することになります。
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なので、
The movie is exciting.
(その映画はワクワクする!)のような
ワクワクさせている「もの」自体が、
主人公の場合は、~ing形 になるわけです。
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誰を主人公にするか?ということと、
それがどういう状態なのか?を明確にイメージ出来ると、
クリアになってきませんか?
受け身といえば、学校の授業で、
「受動態(受け身)と能動態の書き換えをしてみよう」
といったワークをしたと思います。
しかし実際英語を使う世界では、
書き換えの方法を知るよりも、
「そもそも書き手は、
なぜ受け身という表現を使ったのか?」
ということを考えることのほうが重要です。
例えば、今回の例文を能動態に直すとしたら
主語は people くらいになると思いますが、
なぜ、Hwaiiを主語にしたのかということです。
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答えは簡単で、
「Hwaiiを【絵】の主人公にしたかったから」です。
peopleを主人公にしてそれを動かしていくよりも、
Hwaiiというものに焦点を当てて
それを動かして【絵】を描いていきたかったということです。
~~~~~~~~~~~~~
なので、
書き換えをして同じ意味にしてみよう!
なんてことが、
学校では教えられたかと思いますが、
書き換えてしまったら、
書き手が伝えたい【絵】は伝わりません。
だから英語は、
主語をとても大切にするのですね。
イメージの主人公を中心に
話を進めるとても論理的な言語なのです。
【ポイント2.whichはwhoの人以外版】
では今回のメインポイントである、
whichにいきましょう。
its beautiful beaches, which you can enjoy ~の部分です。
といってもwhichに関しては
あまりいうことはありません。
なぜなら、
「whichはwhoの人以外版」だからです。
前回に who をやりましたよね。
whoの働きは「それって誰?」という疑問を喚起して、
who以降でその疑問を解消してあげるのが働きでした。
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同じようにwhichは、
「それってどんなもの?」という疑問を喚起して、
which以降でその疑問を解消してあげるという働きがあります。
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今回の文は、
its beautiful beaches, which you can enjoy all year round.
ですから、
beautiful beaches(美しいビーチ)→which(それって何?)→you can enjoy all year round (1年中楽しむことが出来る)
ということになります。
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whoと同様に、whichを見たら、
「それって何?どんなもの?」
そうしっかり突っ込んで、
ワンクッション置いてあげることがポイントです。
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「この部分の意味は、ここにかかって….」
と、いった返り読みは早めに卒業しましょう。
Who も which もですが、
「説明が必要だな」と書き手が感じた時に、
「それってどんな人?」
「それってどんなもの?」
という疑問を喚起させる働きによって、
説明を加えることができます。
あくまでも補足的な情報なので、
書き手がいらないと思えば付け加えられません。
英語はこのように、
「大枠をまず描いて、必要だと思えば細かく描写していく」
ということが基本の言語です。
どれだけ細かく描写していくかは、書き手次第です。
もっと言えば
「書き手がイメージしている伝えたい相手次第」です。
伝えたい相手はもっと知りたいと思うだろうな~と感じれば、
who や which を使って説明を加えてあげられるんですね。
自分がアウトプットするときも、
伝える相手のイメージをぜひしてみましょう。
今回のポイントは以上です!
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復習
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復習として、読んでみましょう。
スラッシュごとに頭の中にお絵かきをしながら、
意味を取るようにしてみてください。
Hawaii is known for / its beautiful beaches, / which / you can enjoy / all year round.
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描くリズムが掴めたら、1文通して読んでみましょう。
★Hawaii is known for its beautiful beaches, which you can enjoy all year round.
ハワイは、一年中楽しめる美しいビーチがあることで、知られている。
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HOME WORK
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今回のポイントを振り返りながら、
他の文章でもイメージする練習をしてみましょう。
《ポイント》
1.受け身:主人公は誰?どんな状態?
2.whichを見かけたら「それってどんなもの?」と疑問に思う!
-----------例文-------------------------------------
① This is the pen which I gave Mark.
② Where is the cheese which was in the fridge?
③ The table which I made is broken.
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それでは、次回もお楽しみに!
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こちらで使用しております英文は、
下記のテキストを参考 or 引用しております。
English Grammar in Use