カウンドダウン余命29日
前回言ったとおりわたしの母にあたる婆さんの口癖というか今日の症状は、いつもどおり「吐き気がして調子が悪いので入院したい」となっている。
つまり、すい臓がんが進行して胃や腸など消化器がうまく動いていないという状況だ。しかも痴呆症で昨日のことは忘れてしまい同じ状況を何度も繰り返している。そこで、在宅看護ケアの看護婦を呼ぶことにした。
くわしくは分からないが、消化器の運動をむりやり促進する薬を飲ませたらしい。
そうすると今度は、元気に戻り「なんもわるいところないよ」「家で死にたいという」と話が一転する。これらの言動をまとめるとアルツハイマー型痴呆症の症状が癌と同時進行している。
しかし、病院で共通して言えることは今はそれどころじゃない。すい臓がん末期状態のほうが問題だからだ。
そして、今日、脳梗塞で死に底ないの爺が家の大便器のなかに尿瓶の蓋を落としてしまい詰まって水があふれる状態になっていた。
あさって水道屋さんが来て直してもらうまでウンコを我慢するしかない。
とにかくまだわたしの婆は元気に生きている。
わたしは、抗がん剤はがん細胞の増殖を止める作用があるということは否定していない。
気になるのは幹細胞の存在である。つまり癌幹細胞の存在は仮説の段階であり、もし癌幹細胞があるとしても免疫細胞がそれらを異物として認識しているのか今だ検証されていない。
将来的な癌撲滅の戦略として考えられる展望としては癌幹細胞特異的な表面抗原をみつけそれらをターゲットマーカーとしてアポトーシス誘導因子をもつ分子標的約を何らかの方法で導入するかが議論されることになるだろう。
今は、癌は運しだいになっている。これをいいかえれば、ある意味パラノーマルアクティビティなのではないだろうか?
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