「ありがとうのエンディングノート」 No.7
第1章 基本情報と家族への配慮編
1-2 家系図・家族の歴史
家族のつながりを未来へ
解説:
「家系図・家族の歴史」では、家族のつながりを未来へ引き継ぐための大切な情報をまとめます。この項目では、家族の系譜や先祖にまつわる思い出を記録し、家族のつながりを次世代に伝えることを目的としています。家族の歴史を振り返ることは、自分のルーツを知り、自分の存在意義を再確認する機会になります。また、家系図を通じて家族の絆を見直し、日々の生活における支え合いの大切さを再認識することができるでしょう。未来の家族にとって、このページが過去を知る手がかりとなり、家族の温かなつながりを感じられるものになることを願っています。
解説の整理:
・家系図の目的:家族の系譜を記録し、未来の家族に過去を伝える。
・家族の歴史の重要性:自分のルーツを知り、家族の絆を確認する機会。
・家系図の役割:日々の生活において、支え合いや感謝の気持ちを再認識するきっかけになる。
・未来へのメッセージ:家族の歴史を記すことで、次世代が家族の温かさを感じられるようにする。
設問とその例
1、設問例1:「あなたのご先祖様で印象に残っている方や、エピソードはありますか?」 (回答)
例1:「祖父は農業に尽力し、地域の発展に貢献しました。私が毎年参加 、地元のお祭りも祖父の尽力で始まったものです。」
例2:「母が若い頃に描いた絵が家に飾ってあり、母の才能とその当時の思いが伝わってきます。」
2、設問例2:「あなたの家族が代々大切にしてきた価値観や習慣は何ですか?」
(回答)
例1:「家族全員で夕食を共にすることを大切にしてきました。日々の出来事を共有し、心の距離を近づける時間でした。」
例2:「毎年新年には必ず神社に参拝し、家族の健康と幸せを祈る習慣が続いています。」
ヒント
・項目番号をつける:家系図に登場する各人物に番号をつけて、関係性を明確にしましょう。
・先祖のエピソード:印象的な出来事やエピソードを含めることで、次世代が親しみを感じられるようにします。
・価値観や習慣を明記:家族が大切にしていることを記録することで、未来の家族もそれを受け継げるようになります。
・思い出を残す:家族写真や手紙などの思い出を追加することで、家系図がより立体的になります。
この項目に適した禅語:「縁起(えんぎ)」
本来の解説:
「縁起」とは、すべての物事や存在が他とのつながりや因縁によって成り立っているという禅の教えです。この考え方では、個々の存在や出来事は単独で独立して存在するのではなく、相互に支え合い、関係し合いながら成立していると捉えます。私たちの家系や家族の歴史もまた、先祖から現在に至るまで無数の「縁」によって紡がれ、支えられてきました。この「縁起」の教えは、私たちが家系図を振り返る際に、先祖一人一人の存在がそれぞれの縁によって成り立ち、今の自分や家族のつながりが形成されていることを気づかせてくれます。家族のつながりや歴史を未来へ引き継ぐ意義もまた、過去から続く縁があってこそ成り立つものです。この項目に「縁起」の禅語を取り入れることで、家族のつながりがどれほど大切であり、他者や先祖との関わりを意識しながら未来に継承していくことが、家族としての安らぎと絆を深める一助となることを感じてもらえるでしょう。
選出理由:
この項目に「縁起」の禅語を選出した理由は、家族のつながりが多くの「縁」によって成り立っていることを示すためです。家系図や家族の歴史を通して、先祖との縁や、現在の家族がどのように形成されたのかを再認識することができます。「縁起」は家族の絆や支え合いの意味を深め、未来に向けての安心感と感謝の気持ちを生む要素となります。
選出理由の整理:
・家族の絆と縁が、現在の自分に影響を及ぼしている。
・過去からの縁を未来へと引き継ぐ大切さを感じられる。
・縁によって成り立つ家族のつながりを再認識できる。
あとがき
「家系図・家族の歴史」を通じて、ご自身の家族や先祖とのつながりを見つめ直し、未来へと受け継ぐ大切さを感じていただけたでしょうか。家族の歴史には、様々な「縁」が折り重なり、今の自分が存在しています。この項目が、家族の絆を深め、日々の支えとなる一助となれば幸いです。どうか、この思いを次の世代へと温かくつなぎ、豊かな未来へと導いていってください。
柔海剛山