悩み好転!『禅語の知恵』の物語 No.15 【夫婦編】
2023年11月21日(火)
悩み事:二つの闘い、一つの愛
目次
1、あらすじ
2、出会いと「即心是仏」
3、禅 語:「即身是仏」(そくしんぜぶつ)」の解説
題名:心の交差点
1、第一章:出会いと再婚
2、第二章:夫婦の危機
3、第三章:家族会議の転換点
4、第四章:再スタートと「即心是仏」
5、まとめ
6、ごあいさつ
*新コーナー* 柔海 剛山(じゅうかいごうざん)の『禅語の俳句』
1、あらすじ
二人の道は、互いの子供と義母の勧めによって、運命的に重なり合いました。 初めて会ったとき、彼らは互いに深い共感を覚えました。二人ともに過去の傷と現在の苦悩を抱えていましたが、お互いの存在が心の支えとなり、新しい未来への希望を見出しました。
2、出会いと「即心是仏」
山あいの静かな町で、心優しい男性と更年期障害に苦しむ女性が出会いました。二人が最初に「即心是仏」という禅の教えに触れたのは、町の小さな寺での偶然の出会いでした。この教えは、彼らの人生の重要なガイダンスとなり、お互いの心の傷を癒すきっかけとなりました。
3、禅語「「即身是仏」(そくしんぜぶつ)」の解説
「即身是仏」(そくしんぜぶつ)は、私たちの現在の存在そのものが、すでに仏であるという禅の教えです。これは、私たち一人一人が持つ本質的な仏性を認識し、日常の中でその仏性を実現することの重要性を強調しています。外部からの啓発や成長を待つのではなく、自己の内側に目を向け、現在の状態で完全であることを受け入れることを教えています。
題名:心の交差点
1、第一章:出会いと再婚
夫は最愛の妻を失い、その深い悲しみが双極性障害を引き起こしました。彼はこの病を「夫としての勲章」と心の中にしまっていました。仕事では要職に就き、成績も常にトップクラスで、対人関係も良好でした。しかし、交際中はこの事実を相手にあえて明かさなかった。
一方、妻は交際中に重度の更年期障害を詳しく話していませんでした。彼女の心の中には、この事実を受け入れてもらえるかという不安がありました。
2、第二章:夫婦の危機
結婚して間もなく、二人の間には困難が訪れました。夫の双極性障害と妻の更年期障害は、夫婦関係に多くの挑戦をもたらしました。夫は結婚生活に支障はないと確信しており、交際中にはあえて自身の双極性障害について告知しなかったのです。一方、妻は更年期障害についての詳細を隠していたことについて心を痛めていました。
3、第三章:家族会議の転換点
家族会議の日、彼らはお互いに心を開きました。子供たちと一緒に、互いの感情、不安、希望について話し合いました。この会議は、彼らにとって大きな転換点となりました。互いの苦しみを理解し、許し合い、支え合うことを決意しました。
4、第四章:再スタートと「即心是仏」
「即心是仏」の教えは、彼らにとって重要な意味を持ちました。それは、現在の苦しみの中にも、心の平和と慈悲の力が存在することを思い出させてくれました。彼らは、自らの仏性に目覚め、新しい人生の一歩を踏み出す勇気を見つけました。
再スタートを切った彼らは、困難に直面するたびに、この教えを思い出しました。互いに対する愛と慈悲を育みながら、家族としての絆を深めていきました。彼らの心の中には、平和と調和の種がまた芽生え、ゆっくりと成長していきました。
5、まとめ
この物語は、どんな状況にあっても、心の中には変わらぬ平和と慈悲が存在し、それに気づくことで新たな始まりが可能であることを示しています。「即心是仏」の教えは、彼らにとって、心の平穏を取り戻すための灯火となりました。そして、それは私たちにとっても、心の中にある無限の可能性と希望の源泉であることを思い出させてくれます。
6、ごあいさつ
この物語を通じて、私たちは人生の困難に立ち向かう勇気と、心の中の慈悲と平和を見つけることの重要性を学びました。私たち一人一人が、自分自身の心に内在する仏性を見出し、困難を乗り越え、新たな始まりを迎えることができるのです。
*新コーナー*
柔海 剛山(じゅうかいごうざん)の『禅語の俳句』
禅語のお題:「即身是仏」(そくしんぜぶつ)
仏在り 心に秋の 風渡る
「仏在り 心に秋の 風渡る」の俳句の解説
「仏在り 心に秋の 風渡る」という俳句は、「即心是仏」(そくしんぜぶつ)の禅の教えを美しく表現しています。
仏在り:この句は、仏が常に私たちの中に存在することを示しています。ここでの「仏」とは、文字通りの仏陀だけでなく、慈悲や智慧の象徴としての仏性を指します。この言葉は、どんな状況でも私たち自身の内側に慈悲と智慧が存在することを思い出させてくれます。
心に秋の:ここでは「心に」が、個人の内面世界を表しています。秋は変化と移り変わりの季節であり、一年の終わりに向かう静けさと瞑想的な美しさを持っています。この言葉は、内面の静けさと、季節の移り変わりを通じて感じる深い感覚を暗示しています。
風渡る:秋の風が渡る様子は、変化と新しい始まりを象徴しています。風は目に見えないが、その存在を感じることができるように、私たちの内面にある仏性も目には見えないが、その影響を感じることができます。風が渡ることで、心に新たな気づきや変化がもたらされることを示唆しています。
この俳句は、内面の平和と変化の美しさを、秋の風のイメージを通して表現しています。それは「即心是仏」という教えが、私たちの日常の中に静かに存在し、日々の生活の中で感じられることを示しています。
ご一読いただき、誠にありがとうございました。
2023年11月21日(火)
柔海 剛山 拝
【追記】
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