「ありがとうのエンディングノート」 No.1

1、はじめに

はじめに
この度は「ありがとうのエンディングノート」に関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。年を重ねる中で、これまで歩んでこられた日々の思い出や、ご家族や大切な方々への感謝の気持ちを見つめ直し、残していきたいとお考えになることも多いかと思います。このノートは、そうした思いをやさしく綴るための一冊として作成いたしました。

私たちは「終わり」を考えることが未来を見据え、より充実した「今」を生きるきっかけにもなると信じています。このノートが、皆さまが大切な方々とのつながりを深め、心温まる時間をお過ごしいただく一助となれば幸いです。

どうぞ、お一人お一人の想いを込めながら、ゆっくりとページを進めてください。

この項目に適した禅語として、「一期一会(いちごいちえ)」を選びました。

禅語の解説:
禅語の「一期一会」とは、人生の出会いや出来事が一度きりで二度と繰り返されることのない貴重な瞬間であるという考え方です。
この禅語は、茶道での「一生に一度の出会いを大切に」という心構えに由来しており、過去や未来に執着することなく、今この瞬間に全力で向き合うことの大切さを説いています。
人生において、すべての出会いや出来事が唯一無二であり、相手や自分に対して誠意を尽くし、その時々に真心を込めることが求められます。
この精神を持つことで、私たちは過去の後悔や未来への不安から解放され、現在の瞬間に生きる喜びと感謝の気持ちが生まれるのです。

選出理由
「ありがとうのエンディングノート」の目的は、今の気持ちを素直に表現し、後世に伝えたい感謝の意を記録することです。
「一期一会」は、人生の中での出会いが二度と巡らないものであり、一瞬一瞬を大切に生きることを促す禅語として適しています。
特にエンディングノートにおいては、家族や友人との「一期一会」を意識することで、単なる事務的な記録ではなく、真心のこもった感謝を伝える内容が求められるでしょう。
この禅語が示す姿勢を持つことで、今を生きる意義や後世への想いを深く表現することができるため、最適と判断しました。

選出理由の整理:
• 人生の瞬間を一度きりの「一期一会」として捉える考え方
• 家族や友人への感謝を記録する際の真心を重視できる
• 今この瞬間の気持ちを素直に伝えることが、エンディングノートの本質に合致

柔海剛山

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