「ありがとうのエンディングノート」 No.8
第1章 基本情報と家族への配慮編
1-3 ペットの世話
家族同様の存在であるペットへの配慮も大切です
解説
ペットは私たちの生活に喜びと癒しをもたらしてくれる大切な家族の一員です。しかし、飼い主に万が一のことがあった場合、ペットの生活や健康が損なわれる可能性があります。そのため、エンディングノートにペットの情報や世話の方法を詳細に記載しておくことは、ペットの安心と幸福を守るために非常に重要です。これにより、家族や友人、後見人がペットの世話を適切に引き継ぎ、ペットがこれまでと変わらない生活を送れるようになります。
解説の整理
・ペットは家族の一員であり、飼い主の不測の事態に備える必要がある。
・エンディングノートにペットの詳細情報を記載することで、適切な引き継が
可能となる。
・これにより、ペットの生活や健康を守り、安心して過ごせる環境を提供でき
る。
設問とその例
1、ペットの基本情報を記入しましょう。
・名前:
・種類:
・性別
・生年月日:
・体重:
・毛色
・特記事項:
・備考:
2、ペットの健康状態や医療情報を記載してください。
・持病:
・アレルギー:
・かかりつけの動物病院:
・投薬中の薬:
:予防接種の記録など:
・特記事項:
・備考:
ヒント
・ペットの食事内容や好き嫌い、生活習慣(散歩の時間、トイレの場所など)
も詳しく書きましょう。
・ペットの世話を引き継いでくれる人がいる場合、その方の連絡先や了承を
得ていることを明記しておくと安心です。
・ペットの写真を添付しておくと、より具体的な情報提供となります。
この項目に適した言葉:「同体大悲」(どうたいだいひ)
1、言葉の解説
「同体大悲」は、仏教における慈悲の心を表す言葉で、「同体」は「同じ身体」、「大悲」は「大いなる慈悲」を意味します。つまり、自他の区別を超えて、他者の苦しみを自分のものとして感じ、その苦しみを取り除こうとする深い慈悲の心を指します。この考え方は、すべての生命が相互に依存し、つながっているという仏教の教えに基づいています。他者の痛みや喜びを自分のものとして感じることで、真の共感と愛情が生まれます。この慈悲の心は、人間関係だけでなく、動物や自然界すべての存在に対しても向けられるべきものとされています。特に、ペットなどの動物は私たちの生活に深く関わり、喜びや癒しをもたらしてくれる存在です。彼らの感情やニーズを理解し、適切に世話をすることは、「同体大悲」の実践そのものと言えます。このような慈悲の心を持つことで、私たちは他者との深いつながりを感じ、より豊かな人生を送ることができるのです。
2、選出理由
「同体大悲」は、自他の区別を超えて他者の苦しみを自分のものとして感じる深い慈悲の心を表しています。ペットは家族同様の存在であり、彼らの感情やニーズを理解し、適切に世話をすることは、この慈悲の心の実践に他なりません。この禅語を通じて、ペットへの配慮や愛情を深めることができると考え、選出しました。
3、選出の整理
・「同体大悲」は、自他の区別を超えた深い慈悲の心を表す。
・ペットへの配慮や世話は、この慈悲の心の実践に該当する。
・この禅語を通じて、ペットへの愛情と理解を深めることができる。
あとがき
本エンディングノートを通じて、皆様が大切なペットへの思いやりを深め、彼らの未来をより安心できるものにしていただければ幸いです。ペットは家族の一員として、私たちに多くの喜びと癒しをもたらしてくれます。その存在に感謝し、万が一の際にも適切なケアが継続されるよう、日頃から準備を整えておくことが大切です。このノートが、皆様とペットとの絆をさらに深める一助となることを心より願っております。
柔海剛山