愛させてくれてありがとう。

｢海賊王に!!! おれはなるっ!!!｣

おっきな夢と共にはじまった少年の大航海は、今や世界を巻き込んでの大人気マンガとなりました。

【 ONE PIECE 】

なぜワンピースは愛され続けるのか。

ただただ楽しんでるだけのファンなので、力説はできませんが、一つ頭に浮かぶのは

キャラクターの背後にしっかりと生き様が見えているからなのかもしれません。
生きたキャラクター達が感動を生み出している。そんな風に思えてきます。

名シーン。名セリフ。

作品は、少年ジャンプ連載開始から今年で22年!!!

名シーンなんてたくさんありすぎるし、たくさんの人がこれまで語ってきたと思うので...私なりに選んだ名シーンを一つ、書いてみたいと思います。

★*:

【 エース 】
主人公ルフィの義兄。
海賊王ゴール･D･ロジャーの息子。
幼い頃から、鬼の子と蔑まされ、世間から忌み嫌われる自分は生まれてきてよかったのかと、生きる意味を探し続けていました。

【 ガープ 】
ルフィの祖父。海軍本部中将。
処刑直前のロジャーから生まれてくる子供(エース)の身を託され、海軍でありながらも引き取った海賊王の子であるエースを、実の孫の様に愛情を注いで守ろうとしました。

★*:

ある日、エースはガープに問いかけます。

｢おれは...生まれてきてもよかったのかな｣

ガープの答えはこうでした。

｢生きてみりゃわかる｣

｢だから生きてみろ｣
｢生きるんだ｣

ではなく...

｢生きてていいんだ｣

そんな優しさにも思えました。

★*:

エースは心に決めます。

｢思いのまま生きよう!!｣
｢誰よりも自由に!!!｣

☆.+ﾟ'･:*+☆.+ﾟ'･:*+

生きてく上で、人にはそれぞれに抱える事情や環境があって、それらが行く手を阻むこともあります。
みんなができるから自分もできる。
そんなことばかりではありません。

それでも

それでもやっぱり、誰もが
自由を思い描いていいんだと
心から思わずにいられません。
願わずにいられません。

★*:

エースはもう、この世にいません。
彼は最期に

｢愛してくれてありがとう!!!｣

そう言い残し、笑顔でこの世を去りました。
多くの仲間が見届ける中。
(本当に本当に哀しい最期でした...でも、)
愛された、そして愛せる人生になったんだね。