【地中海ひとり旅】C-84ゲート
ハマド国際空港のC-84ゲートは、この空港のほかのゲートとは明らかに異なる独特な雰囲気に包まれていました。中東によくみられる煌びやかな内装の空港であるということには間違いないのですが、ゲート付近のベンチに座る家族、電光掲示板のそばで電話をするビジネスマン、そしてこの一角を走り回る子どもたちのどれをとっても、やはり、ほかのゲートとは何かが違います。
このブロックにいる人々の民族的な、あるいは文化的な特徴がそうさせるのか。たしかに、ここC-84ゲートから離陸する飛行機はチュニジアへと向かうのですが、それにしたって、まだここドーハにいる時点で、北アフリカの空気感というか、様相みたいなものを感じ取ることができているこの状況に、わたしは驚きつつも、高揚するのでした。
地中海ひとり旅日記より抜粋