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【SANTACOLOR 100】北欧生まれの可愛いフィルム、みっけ。

今回レビューするのは、どこかのカメラ屋さんで偶然見つけた、“SANTACOLOR100”というフィルムです。

サンタクロースがカメラを構えている見た目に一目惚れしてしまい、気づいた時には手に取っていました。どんなフィルムかも分からないし、そもそもわたしの持っているカメラで使えるのかな?なんてことは、買った当時は何も考えていません。

フィルムだって決して安くないのに、買い物ダメダメ人間ですね。でも、ちょうどバイト代が入ってい少し浮かれていましたから、こういった衝動買いも、たまには良いかも?なんて自分に甘えてみたり。

フィルムを買った日の帰り道(暑かったなあ)

さて、家に帰って冷静になったわたしは、「このフィルムなんだ!?」とGoogleで調べ始めました。そしたらなんと、思いのほか面白そうなフィルムだということが分かったのです。今回は、作例とともに、この面白そうなフィルムをご紹介いたします。

1.生まれはなんと北欧!

サンタクロースのパッケージがとても可愛らしい

北欧の国フィンランドからやってきたこのフィルムは、C-41プロセスで現像できる35mmサイズのカラーネガフィルムです。つまりよく見かけるFUJIFILM COLOR100やKodak GOLD200と同様の現像方法ということですので、安心して写真屋さんに現像をお願いできそうです。ほっ・・・

2021年にクラウドファンディングによって製作され、フィンランドにあるカメラ屋さん“kameratori”で販売が開始されました。中身はKodakの航空機用フィルム“AEROCOLOR Ⅳ”というフィルムだそうで、軍で使われているものを“kameratori”さんが購入して、販売しているんだとか。

航空機用フィルムってなんだ・・・
これ以上詳しいことは分かりませんでしたが、「航空機用ということで、粒子はとても細かく、非常に鮮明な写真になる」と公式サイトに書かれていました。「航空機用」って聞くだけでワクワクしませんか?とってもこのフィルムで写真を撮るのがとっても待ち遠しくなりました。

日本では、通販のほか日本全国にあるいくつかのカメラ屋さんで購入できるようですが、偶然見つけられたわたしはラッキーだったかも?

「ここに売っているよ!」という情報をお持ちの方は、ぜひコメントで教えていただきたいです。

SantaColor 100 launched as an IndieGoGo Crowdfunding campaign in summer 2021 and was a smash hit, with over $200 000 in funding to get the first batch started. Since then, we have produced over 20 000 rolls of film and have plans to produce another 20 000 rolls of film in 2023.

SANTACOLOR100公式サイトより

2.写りはややこってり?

公式サイトには、「パンチの効いた赤と豊かな緑」という表現されおり、また、「彩度はKodak PortraシリーズとKodak Ektar 100の間」と記載されています。ふむふむなるほど、理解できたようで、できていないようで・・・こういう時はまず、使ってみることが一番ですよね!

The film is a fine-grain, colour negative film compatible with the C41 process, yielding results with punchy reds and lush greens. It is more saturated than the Kodak Portra series, but less saturated and with a longer contrast curve than Kodak Ektar 100

SANTACOLOR100公式サイトより

3.作例

ということで、今回は、地元の景色や金沢へひとり旅に出かけた時に撮った写真を、作例としていくつかご紹介いたします。SANTACOLOR100は36枚撮りですが、今回使用したカメラはハーフカメラのOLYMPUS PEN FTでしたので、撮影枚数は2倍!結果的になぜか80枚も取れてしまったのですが、まあいっか、たくさん撮れることに越したことはありませんからね。

作例1:自宅のリビングで
作例2:木漏れ日のある路地裏で
作例3:瓶からこぼれ落ちるさくらんぼ

赤色の鮮やかさも相まって、さくらんぼがとっても美味しそう(じゅるり…)

作例4:早咲きの紫陽花

こっっっってりな緑色ですねえ。といってもそんなに主張しているわけでもありません。梅雨のしっとりとした空気に溶け込むような、そんな上品さがあるように思います。

作例5:光と影と海


作例6:金沢21世紀美術館にあるうさぎさん


作例7:初夏の田んぼと夕暮れ

4.まとめ

作例、いかがでしたか。使用したレンズはとてもくっきりシャープに写るので、同じく鮮明に写してくれるこのフィルムとの相性はとても良いのではないかなと感じました。

また、良い意味で、思いのほか素直な写りをするなあと。航空機用のフィルムと聞いていてので身構えていましたが、よく考えると、空から地上を写すのにそんなにクセがあっては困りますよね。

ただやはり、作例3や4のように赤と緑色の発色はとても鮮やかで特徴的だなあと感じましたし、確かにKodak Ektar 100よりは彩度が低いかもしれませんが、それでもKodak GOLD200やPortaシリーズ、FUJIFILMのフィルムよりは彩度が高めになるのではないでしょうか。こってりとまではいかないものの、そのしっとり上品な発色に、また使ってみたいなあ、今度は人物を撮ってみたいなあなど、恋をしてしまったようです。

みなさんもぜひ、このフィルムと出会う機会がありましたら使ってみていただきたいです。特にこれからの時期、草花がいきいきと背を伸ばし枯れてゆく春〜秋にかけて、活躍してくれそうです。

それではまた、別のフィルムレビューでお会いしましょう。

5.カメラ・レンズ・現像情報など

カメラ:OLYMPUS PEN FT
レンズ:F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8
現 像:山本写真機店(郵送現像、色味指定なし)
フィルム:SANTACOLOR 100(36枚撮、2,400〜3,000円)

SANTACOLOR 100公式サイト

ヨドバシカメラ販売ページ

近江寫眞機店販売ページ

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