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キャラクター誕生秘話(2)/『救わなきゃダメですか? 異世界』

こんにちは、青山有です。

創作秘話の第二回目もキャラクターメイキングです。

題材は『救わなきゃダメですか? 異世界』からヒロインの二人。白アリことアリス・ホワイト黒アリスちゃんことアリス・ブラック

実はこの二人、ほぼ同時に作成しています。もっと言ってしまうと、対比表を作りながら作成しました。

何故、対比表?

答えは単純です。ヒロインを練り込むのはこれが初めてなので似たようなヒロインにしないための苦肉の手法。

では、ザックリとキャラクターの構成要素を比較する前に共通する要素から。

白アリ黒アリスちゃんに共通する要素
・ヒロインなので特別な要素がある
・物語の性質上、戦えるヒロインであることが必須条件
・背格好(シルエット)はよく似ている
※小柄で細身で一見するとか弱そうにみえること

主人公に好意を寄せる、とうのも表面的には共通の要素なのですが、理由が大きく違うのでここでは共通とはしませんでした。

次に各ヒロインの構成要素(抜粋)を並べてみましょう。

以前にも書きましたが、実際のキャラクターメイキングではこれの何倍も書いています。

余談ですが、キャラクターの構成要素を箇条書きにしたあとで、下記の要素を設定やストーリー構成と見比べながらマーキングしていきます。

・読者に伝えなければいけない要素

・読者から隠さなければいけない要素

こうすることで読者から見えるキャラクターと作者だけが知っているキャラクターとが出来上がります。

ストーリが進むにしたがって“作者しかしらない要素”を小出しにすることで読者がこれまで持っていたキャラクターのイメージを少しずつ変えていく。或いは、大きなイベントを境に激変させることが狙いです。

話が横道にそれたので戻しましょう。

二人のヒロインの構成要素です。

実際には対比表を作りました。

■アリス・ホワイト
・主人公が*********(秘密です)
・主人公からの呼称(白アリ)
・黒髪ロング
・コスチュームは白を基調
・主人公に好意を寄せる
※ 理由:*********(伏線なので秘密です)
・元の年齢は主人公と同年の大学新卒の社会人
・職業は教師
・明るく外交的で言いたいことはハッキリ言う
※ 熟考せずに発言するタイプ
・女性陣のリーダー的な存在
・最初は思慮の浅い我が侭な言動が目立つが、女性陣のまとめ役という立場を積極的に熟し、異世界を救うために主人公をサポートするようなる
※ 主人公に次いで大きく成長するキャラクター
・能力は炎と光(治癒)魔法を核に、見た目が派手で多彩な攻撃魔法を持たせる


■アリス・ブラック
・主人公が最初に惹かれるヒロイン
・主人公からの呼称(黒アリスちゃん)
・白髪ロング
・コスチュームは黒を基調
・主人公に好意を寄せる
※ 理由:異世界に転移し不安でいる処を優しくされたことがきっかけ
・元の年齢は十五歳
・現役女子高生
・一見、内交的で口数が少ないが芯はキツイ
※ ヤンデレ。根に持つタイプ
・白アリを姉のように慕っており、妹分?的な立ち位置
・最初は内向的で自分をあまり表にださないが、主人公を好きであると気付いてからは積極手にアプローチするようになる
※ 世界を救うことよりも主人公のために、という気持ちが次第に大きくなる
・能力は闇魔法を核に他の能力も持たせるが、闇魔法は強力なため、他の能力はある程度加減する

主人公ほどではないにしても、ヒロインも何かしらの特別を用意しました。それは能力ではなく役割です。

二人のヒロインには主人公と物語にとって特別な役割を持たせました。

残念ながらここでお話する訳にはいきません。気になるようでしたら本編を読んで頂ければと思います。

主人公同様この“特別”、最初の段階では読者には分かりません。作者である私が意図的に隠しているからです。

でもヒロインなので出来るだけ早い段階で主人公に惹かれる描写が必要になります。

それを担うのが黒アリスちゃん。白アリに用意した役割上、最初から主人公にアプローチするのはNG。

ということで、物語スタート時の白アリヒロイン業務を一時休業です。

これで序盤のヒロインレースは黒アリスちゃんの独壇場?

いえいえ、そんな担当な展開は致しません。恋愛小説でもライバルがいます。

と言うことで、ライバル登場。

第三・第四のヒロイン?候補の投入です。

次回以降で書きますが、それが狐獣人のメロディであり、第一話で早々に退場した“ひいらぎちゃん”こと、聖女なのです。

だんだんとハーレム展開ができる人材が揃ってきました。

ですが本物語、主人公のハーレム展開はありません。

主人公は隣人(仲間)のハーレムを羨みながらも、“女性陣を敵に回したくない”というヘタレな一面からぐっと我慢の子を演じます。

あくまで、表向きですけどね。

次回以降、第三・第四のヒロインたちのお話を終えたら、主人公のパーティーリーダーとしての表の顔としての裏の顔のお話もできたらと思います。

では、この辺りで。


下記より本作品のご購入/WEB版の閲覧が頂けます。

 小説家になろう 『救わなきゃダメですか? 異世界』

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