タイトル作りなんて簡単!?より多くの人にコンテンツを届ける3つの視点
ものを売るときにキャッチコピーがあるように、コンテンツを売り出す時には、心を掴む「タイトル」が必要となってきます。言葉のセンスが必要と思われがちなタイトル作りですが、実際にはメソッドさえ心得ておけば、誰にでも惹きつけるタイトル作りが可能になってきます。今回は、ある編集者の話を元に、自分なりにコツをまとめてみました。
読者視点でインサイトを深くまで掘り下げる
まずは自分自身を深くまで掘り下げてみることが重要です。世の中にある好きなものに対して、なんで好きなのか、なんで興味を惹かれるのかを掘り下げていくと、そこに世の中全体に通ずる奥深いインサイトを発見できるはず。そういったインサイトをつつくことが、良いタイトルのポイントでもあります。
自分自身が使ったことがないもの、体験したことがないものに関しても、もし自分がやるとしたらどんなモチベーションで、どんな体験を期待するのかを想像してみてください。それがどんな人にウケているのかを調べるのはもちろんですが、なるべく一旦は自分ごとににして深める作業が重要となります。
ニーズを知るためには、市場を分析する必要がある一方で、消費者に刺さりやすいのは市場ではなく「自分ごと」ということを忘れてはなりません。つまり、世の中で話題になっているから需要がある、のではなく、惹きつける根本の理由があって、だからこそ需要が伸びていくのです。人にとって身近で一番深いところを探り当てる。そのためにも、思ってる3倍は「なぜ」を「自分ごと」として掘り下げることに意味があるのです。
良いコンテンツには「驚き」がある
人は知らなかったことに出会った時、何十倍もの記憶力と行動力を発揮します。人を動かすものの多くは、「意外性」にあるものなのです。
それは、前述のインサイトの井戸掘りプロセスでも実施していることでもあります。つまりは、人が気づいていないけれど、潜在的に感じているニーズを掘り当てることは、意外性を発見することでもあるからです。
でもそれを単純に提供するのでは、この情報の多い時代に、「気づき」だけで終わってしまうかもしれません。より強く人を行動に突き動かすタイトルは、そもそもの考えをぶった斬る、強い意外性を提示する方法をも心得ているものです。
「水は体に良くない」と言われるよりも、「毎日水を2L飲むと良いは大嘘!?あなたもやってしまっている水の悪習慣」なんて言われた方が、より自分の深い(近い)部分の驚きが刺激され、強く惹きつけられるものです。
アウトプットは「方法」か「理想」
アウトプットの方法として簡単な考え方があります。それが「テーマと方法」を掛け合わせること。あるいは、「テーマとその結果(理想系)」を掛け合わせることです。例えばサウナで考えてみると次の通りです。
テーマに方法を掛け合わせるパターンだと、「サウナ初心者がととのうための5つのプロセス」だったり、「サウナ体験を激変する、マスト4アイテム」とか。一方、理想系を掛け合わせるのは、「サウナで仕事の質が変わる」だったり、「お肌ツルツル、好印象はサウナで手に入れる」などなど。
あとは驚きも絡めると非常に効果的です。例えば、「サウナハットは実は不要?玄人代わりにコレを持つ」(方法)だったり、「サウナーは「ととのう」より「いただく」を求める〜サウナ後のご飯が一番美味い〜」(理想)のように、意外性を掛け合わせることでより興味を惹けるタイトルになります。
そもそもコンテンツの内容によって、タイトルの設定なんて変わるじゃないか、と思われたかもしれませんが、逆にいうとタイトルを考えることに意識的になれば、自ずとコンテンツのテーマや内容を見出すことができるということです。
書くことに困ったら、一度上記の3つのプロセスを辿ってみると良いかもしれません。