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ジョーブログから学ぶ、大切な価値観。情報過多の「ゆとらせない」世代にこそ伝えたい人生を豊かにする視点とは?

なんかすることへの価値を覚えすぎ。
何もしないことへの価値を覚えた方がええねん。

大人気YouTubeチャンネルジョーブログでは最近、廃墟をレポートしています。意外と、自分でもいけるような距離感の場所に、日本とは思えないような廃墟はたくさん存在しており、毎回興味を惹かれる内容になっています。

ただ、このチャンネルの一番の魅力は、なんといってもジョーの人間性。ある動画で発したこの言葉には、今の世の中の価値観への的確な警鐘を感じるところがありました。

人間力の塊、ジョーの魅力

そもそも、ジョーブログのジョーとはどんな人なのか。

ジョーブログ 公式Twitterより

大阪府出身のジョーは、高校時代にボクシングジムに通っていた経験もあり、2017年にはAbemaTVの企画「亀田興毅に勝ったら1000万円」に参戦しています。YouTubeは2014年から開始しており、世界中を旅しながら、特に闇の社会やスラム街など、危険な場所への潜入動画を多くアップし、多くの登録者とファンを獲得しています。

持ち前のコミュニケーション能力の高さと、チャレンジ精神が相まって、どんな場所でも「らしさ」が輝くコンテンツが多いのが特徴。現在は、拠点を大阪の西成区に移して、居酒屋を運営しており、日本のディープな場所のリアルを発信しています。

自身も言っている通り、男性ファンが多いのも特徴的です。男のロマンを詰め込んだような企画や、冒険心をくすぐるような企画、そしてジョーの発する言葉の数々が男にぶっ刺さるチャンネルでもあります。

自身の経験からくる言葉。たくさんの経験をしたからこそ、何もしない価値を改めて噛み締める。

冒頭の言葉に戻ると、ジョーが多くの経験をして培った価値観を感じることができます。視聴者からすると、世界中のスラムを旅して、ボクシングでのチャレンジをして、居酒屋のオーナーになって、それでもまだ精力的に活動を続けるジョーから、こんな言葉が飛び出すのか、と思う人もいるかもしれません。

ジョーブログ YouTubeチャンネルより

おそらく彼自身も、過去は「何かをしなければ」と躍起になっていたはずであり、そのために無謀なチャレンジや危険な行動も多くとっていたはずです。ただ、その頃からも変わらずあるのは、場所と人さえあれば彼のチャンネルは成立してしまうということ。

特段突飛な企画をしているわけではなく、その場所に行って、その場所の人々と、リアルな散策をする。その究極形が、今の日本のリアルを散策することでもあり、その中で彼が改めて価値を感じる「何もしないこと」でもあったように思えるのです。

SNS時代の焦燥。エンタメにもお金がチラつき、常に心はざわめくばかり。

この考え方は、いまの特に若者が持つべき一つの視点だと感じます。Z世代、デジタルネイティブ世代は、常に情報と接し続けることに慣れすぎています。「繋がれる」とは良い表現で、常に「繋がされている」のが今の若者です。

少し前に、ゆとり世代というのがありました。詰め込み教育をされない時代に生まれた人たちは、どこかゆるゆると生きているように見えたのでしょう。でも一方で、現代のデジタル世代は「ゆとらせない世代」とも言えると感じます。情報が溢れすぎていて、身近に大金を稼ぐロールモデルも溢れすぎている。そうしたよのなかで、なかなか心のゆとりを持てない世代になっているのではないでしょうか。

そんな中、この「何もしない」価値を再認識することは、実は今の時代には新しい気づきになり、この視点をくすぐることで若者の関心を引きつけることも、できるのかも、と思えます。実際、何かやらなければならない焦燥に駆られるコネクテッド時代に、サウナやキャンプなどのチルな時間が大流行りしているのは、彼らの根底にあるニーズなのだと思います。


ジョーの発する言葉の数々には、ハッと気付かされるものがたくさんあります。特に、いまの世の中だからこそ再度見直したい価値観が詰まっていると思います。

そのへんの啓発本を読むよりも、ジョーのチャンネルを見る方がよっぽど良い価値観と出会えるかもしれません。

#マーケな小バナシ
#Z世代
#YouTuber

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