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アジア学院の有機米づくり〜種籾から田植えまで〜

一日3食、毎日お米を食べるアジア学院。
田植えは一年の中でも一番大切な日といっていいほど、特別な日。
そんなアジア学院の有機米づくりについて、現在アジア学院の研究科生として有機農業を学んでいる岡田英里さんにシリーズで記事を書いていただきました。今回はその第一回「~種籾選びから田植えまで~」です。

種籾選び(塩水選)

健康なお米の苗を育てるためには、まずはいい”種籾”選びから。
そんな種籾を選ぶ方法として、アジア学院では塩水選(えんすいせん)という手法を用いています。

塩と水の比重を1.13に調整した塩水にお米を浸け、
沈んだお米を集めます。
このお米が、種籾になります。

ネットに2kgづつ先程の沈んだ種を入れ、水で塩を洗い流す作業。

乾燥させる
種籾を今度はよく乾燥させます。

乾燥した風通しの良い部屋で乾かす作業。
しっかり乾いたら、畳をかぶせて日光を遮断し、発芽を促進しないようにします。

土詰め
お米の苗を育てる1本苗の育苗ポットに土を詰めます。
土は、落ち葉を発酵させてできたリーフコンポストと赤土を、1:1の割合で混ぜたものを使います。

みんなで手を使って、育苗ポットに土詰めをする様子

種まき
育苗ポッドに種籾の種まきをしていきます。

まずは機械で種まきをして
種が抜けているところや入りすぎているところを調節します
みんなでおしゃべりしながらの種まきは楽しい!

覆土
種まきが終わったら土をかぶせ、グリーンハウスの中に入れます。

育苗プールをつくる
苗を育てる「育苗プール」をつくります。

初めは水だけを張り、苗が発芽してからバイオガスもいれます。

育苗プールの中には様々な微生物が

苗を育てる
発芽まで一週間くらい待ち、その後30〜40日間育てます。

この小さなお米の芽が、秋には多くの稲穂を実らせます!

田んぼの準備
苗の本葉が4〜5枚になったら田植えとなります。
苗を育てている間に、同時進行で田んぼの準備を行います。

田んぼの土手にあるヒビを直す、畦塗りの作業。

ついに、田植えの日!
稲が元気に育ったタイミングで、

軽トラに積んで、田んぼまで運びます。

いざ、田んぼへ!!
お米の苗を1つ1つ手で運び、
みんなで田植えをします!笑顔いっぱいです!

ここまで来るのに、稲の種籾の準備を始めてから約4か月。
田植え後もまだまだたくさんの行程がありますが、
それについてはまた今度…。

(文・岡田英里)

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